いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

音楽と般若心経 その2 ~ 三蔵法師のポップセンス ~

2016年03月31日 | 音楽講座

みんなが知っている「般若心経」は、玄奘(げんじょう)訳。

玄奘というのは、三蔵法師のこと。

 

そして、その三蔵法師よりも前に、
鳩摩羅什(くまらじゅう)という人が訳したものがある。

 

元々はインドのお経を漢文に訳したもの。
訳者によって、微妙に変わってくるものなのだ。

 

「般若心経」の魅力は、なんといってもリズム感。

 

羅什訳の方を読んでみると、
少しリズムが野暮ったい感じがする。

 

これは、玄奘訳の方が、耳になじんでいる、だけではない。
三蔵法師の「音楽的才能」だ。

 

あの超有名な「色即是空 空即是色」という部分をサビとすると、
メロからサビまでが見事な流れを形作っている。

 

ポップセンスがスゴいのだ。

※サビとは曲の印象的な盛り上がり部分。メロは曲の導入部分。


三蔵法師が現代にいたら、かなりすぐれたミュージシャンになれただろう。

 

仮に、西遊記の面々をバンドとして考えると、

三蔵法師 : ピアノ&ボーカル
孫悟空 : ドラムス
緒八戒 : ベース
沙悟浄 : ギター

という編成になるだろう。

 

※参考図書 「般若心経」池田魯参 著

http://molamolaai.com/shingyo/blog1/

 

HP. http://noanoaai.com/    by  NOANOA AIR / Akira Iwasaki

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