こういうタイトルを書くと、
「幽霊って本当にいるんですか?」
なんて聞いてくる人がでてくると思うんですが、
ハッキリと言っときます。
幽霊はいます。
っていうか、これだけ一般的になってる言葉なんですから、
いないっていう方が不自然じゃないでしょうか?
じゃあ、幽霊ってなんですか?って聴かれた時に、私はこう答えます。
「幽霊ってリバーブです」
突然、こんなことを言われても、
ほとんどの人は「?」がついて、
そのまま、何もなかったように仕事などに戻るでしょう。
そもそも、リバーブっていうものが、
音楽をやっていない人には、なじみのないことでしょう。
まずは、リバーブについてです。
楽器の音を良く聞かせるのに、
なくてはならないのがリバーブです。
リバーブというのは、残響です。
よくお風呂で歌を唄うとうまく聞こえる、と言いますよね。
最近のユニットバスではそうでもないでしょうか?
お風呂の壁に反射した音が複雑に絡み合って、
そんな効果を生み出します。
音楽(特にクラシック)を演奏するホールは、
そんな音の響きが計算されて作られています。
よく「ドームは音が悪いから」なんて聞くでしょう?
それは、ドームが音楽専用に設計されていないからです。
残響が深過ぎても、音の輪郭がぼやけたりして、
キレイな音に聞こえなかったりします。
楽器の音には、それだけ残響が大事なわけです。
(「音楽と幽霊」その2へつづく)