いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

☆キーボードプレーヤー列伝 第3回「ジョー・サンプル」前編

2009年06月10日 | キーボードプレーヤー列伝
 ジョー・サンプル(Joe Sample)を初めて聴いたのは、,
 クルセイダーズのアルバム「南から来た十字軍」のプレイだった。

 このアルバムの1曲目「スパイラル」。
 この曲で、初めてリズムというものを意識するようになる。

 スティックス・フーパーのドラムとロバート・ポップウェルのベース、
 いまだに自分の中でのNo.1リズムセクションだ。
 実は、この時耳を傾けるのは、キーボードのプレイよりも、
 リズムセクションの方がメインだった。

 正直、ジョー・サンプルのプレイはその時の私には難しすぎて、ついていけなかったのだ。


 その後、何枚かクルセイダーズのアルバムを聴いたのだが、
「これ良い!」と思う曲は、「スパイラル」も含め、すべてジョー・サンプルの作品だった。

 なので、ジョー・サンプルのソロアルバムを、すぐに買った。
「虹の楽園(Rainbow Seeker)」 これも、もちろん、レコード。

 クルセイダーズのリズムセクションで
 メロディアスな部分を前に出したこのアルバムは、大ヒットした。
 聴きやすく、カッコいい。
 このアルバムは色々な意味で、フュージョン・ミュージックの頂点に位置するアルバムだと思う。


 この後、なぜかフュージョン・ミュージックは急速に勢いを失い、
 80年代に入ると、時代は歌もの中心に移行していく。

 クルセイダーズもランディ・クロフォードをフューチャーしたりして、
 歌ものとフュージョンの融合を計る。
 そして、何曲かの名曲を生むが、
 結局、クルセイダーズは時代の波の中に消えていった。


                    (後編につづく)


Amazon; クルセイダーズのCD



最新の画像もっと見る