hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

高崎達磨譚3

2021-01-16 12:34:00 | reminisce


群馬八幡の玄関先では、
二つの石達磨さんが
鎮座している。


行く人来る人どちらをも、


いってらっしゃい

おかえりなさい


...と、

出迎えては

見送ってくれているのです。



カド立つ面のない
まんまるい達磨さんが

名物なだけあります...八幡の玄関、

地元育ちの人にも旅人にもこれは温かいね。



そんな

お家のようにほっこりする

駅舎のベンチで数分...足休め。


ふろしきに包んだ達磨さん


長の間、

棚の上に据えられていた

我が家の達磨さん...だった君さ。



そろそろ、

最後のお時間です。

同士の集う本来の場所へ...


還すね。


君も

遂げられたのだ、

目出度くも...達磨の本懐を。


ありがとう


ありがとうありがとう、

ここまで これまで ありがとう、

千遍でも万遍でも言いたりないようなの。


"ありがとう" の言葉


毎日君を見て、

願いを揺り起こしたんだった。


それをとうとう手放す日


撫ぜたくなる気持ちが湧いたのは、

愛着だったのかもしれない。


・・・お世話になりました


達磨さんと

一緒に隣りあって座ったのも、

これが最初にして最後の束の間にて。


願いごとにケジメをつける道行きの途


みあげた

駅舎の天窓には、

積み木の色ガラス...かわゆいな。




*-*-*-*-*


〜 LL p.p.s〜

ところでわたくし、

自分から見て左側の白目に

目印してしまっていたのです。


°.☆うっ (*ノヮ≦ *) かり★.°


つまり達磨さん的には、

叶ったら目入れするはずの右目に

早々と黒丸を入れていたのでしたよ。


まぁあれです。。。


叶えたのだからよしとしましょ、

熱意は手順すら凌駕した、、、

っということでっ( / -\ * )


*おまけ*




玄関先の達磨さんには

顔の両側に願い文字がない、

みんなの出迎えと見送りがお役目だからかな。

*-*-*-*-*


高崎達磨譚2

2021-01-13 21:31:00 | reminisce
市内を循環するぐるりんバスに

乗るつもりをひるがえし、

電車で来たよ八幡町。


手動扉を見たかったの


内と外、

両側に付いている

ボタンぽちっと押してね...


自分で開けるのよ電車扉


自動で

開閉するものとばかり...

所変われば品変わるなのですね。


下車間近、

扉横に付いている

ボタン機の前に陣取り...


そわそわ...そわそわ...押し!


満を持して

ポチッとタイム成功、

電車の扉を自分で開いた感覚に...


わけもなく喜んぶ. ♪・




女性車掌さん。

行くえを 見据えて きりり、

走りだす...発車オーライ...バイバイ。


たぶん、一期一会。


に、なろうかな達磨寺は。

みずから達磨を求めて

願掛けはしないもの。


雪、のこってるね。


関東平野の端っこ群馬。

赤城颪で名を馳せる群馬。

レール脇にはなごり雪だよ、


青い日影に覆われて。


それでもこの日、

高崎としては暖かいほう

だったんですって...し・ば・れ・るっ。



*-*-*-*-*



高崎達磨譚1

2021-01-12 20:30:00 | reminisce
" 光陰矢の如し "

まさに月日は
的を射る矢の早さで飛んで、


・・・二〇一八年、二月七日ー。




東京上野より群馬高崎まで-。

各停列車で乗り進ぬこと、

111分ほどのプチ旅。


各停にしたのは

グリーン車両があるから。

ちょっと贅沢したかったわけ. .・


首都圏から

離れてくだる方向は、

人も混みあわず ゆうゆう 快適。


では...でわでわ、寝ますです。


起きていても、

これといって目星になる

車窓景色は そうそう なさそ。


...眠たぃし。


シートの背もたれを

少々うしろへ傾げ、

うたた寝る。


... °


このとき、

朝7時台の通勤アワー。

どこか途中の停車駅で窓越しに見たのは...


都へ なだれこむ 出勤戦士たち


上り線は

グリーン車でさえ

スシ詰め状態の慌ただしさだ。


(( がんばれー・・・))


ぽんやりまなこで見送りつ...

またも こっくり こっくり、

うたた寝まにまに...


目覚めれば高崎、


着。




*-*-*-*-*


高崎達磨譚〜序2/2〜

2021-01-11 19:24:00 | reminisce

・・・二〇一七年、二月。

一筆入念、
黒丸は瞳の印よ
片目を開かせ願いは掛けた。

斯くして...

そのひと月後、
伴侶の夢見から
現実に現れた高崎行きのキップ。


信越本線120周年を記念して、
入場券パンフレットに
まとめられたもの。

かつて
高崎⇔横川を旅した記録にと
取っておいたものなのだそう...つまり、

この代物は "思い出宝石" ね。

時の間に紛れて
失くしたと思いこみ、
いつやらか忘れさっていたという...

そのキップがみつかった。

奇しくも
記念パンフレットを
手に取る夢を見たばかり。

旅三昧していた
青年時代を思いめぐらし、
懐かしんでいた矢先のことだった。

ふとした拍子に、
キップのほうから
寄ってでもきたようにストンと見つかり...

驚いていた。

「 おお!本当に出てきたよ!
   夢で見たばかりなんだ、
   失くしたと思ってたんだ!」

・・・記念キップ。

それは
"きっとおいで"と
高崎の地から八百万の神々から、

送られた成就へのエールなのだわ。

行きます。
行くんだ、行ってやる。
必ず来たれ還りにおいでと、

達磨さんも招かれているのよ。

みんな。
みんなみんなね、
三人三様の願いを...

ひとつの高崎達磨に集結させて。

*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜

この後、
約400日間を
積みかさねての開眼に到る。

・・・大変にエネルギーの要りもうした。

願いは、
掛けたなら叶わせるべく
それに見合う労を精進を払うもの...

努めて励んだ毎毎日よ忘れまじ。

さあ、
ゆきましょう少林山達磨寺へ...
目処は二〇一八年二月七日行き。



達磨さんに
掛けた願いと、
絶賛がんばり中の日々は割愛. .・( ^-^ )/

*-*-*-*-*

高崎達磨譚 〜 序1/2 〜

2021-01-10 19:16:00 | reminisce
達磨奉納記念◇ryをここに再び。

わたしが、わたしたちが、

願掛けをすることは...


ほぼないに等しかった。


それがしかし

思うところのあって

必ず達成を発心し達磨に目を入れる、


時は2017〜2018,...AGAIN。


*-*-*-*-*




・・・二〇一七年、元日。


高崎達磨さんの

左目に瞳を入れたの。

目的は達磨さんのお焚き上げ、


...ぅん。


本末転倒しているな。

我ながら思うも、いいのよ、

七転び八起きの福縁起がお約束でしょ。


...白目をさ。


ひん剥かせたままで、

セロハン包みの封すら

ほどかず置きもの飾り状態...


そんな我が家の

達磨さんの曰くを伴侶から話され、

泣けてしまったのは二〇一六年も末のこと。


...達磨はね。


願いを叶え

両眼を開かせたら、

購った土地で焚き上げるのが筋。


...折にふれて。


白目達磨より

キャッチしていた微弱な伝波は...

贈り主の当時の気持ち、なのかもしれず。


心の片隅では

ずぅっとずっと、

気懸りだったの達磨さん。


気にしないようにはしていたけど、

目の端に映りこむたび何かを

感じずにはいられなかった。


伴侶の友人から贈られし高崎達磨


その達磨さんを

高崎まで出向いても購い

贈ってくれた友人の想い...と、


手付かずのままに、

なぜ祈願しなかったのか...

置きっぱなしにした伴侶の想い...とを、


わたしのなかで結ぶ。


二つの想いを

ともども寄り添わせて、

祈願を...する...心を込めて...


・・・入念。


願いに到らせ、

この達磨さんを

還しましょうね...必ずよ必ずや、


高崎へ。




*-*-*-*-*


〜 LL p.p.s 〜


この◇ryは

二〇一八年二月、

奉納記念の証しとして

綴ったものに細かな加筆修正をしました。




*-*-*-*-*