19世紀イギリス製ガラス工芸品4点を
ここでは陳列順でなく年代順に
並べ替えてみました・°
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一つめは・・・
この4点中もっとも古い、
1870年頃の金赤切子シャンパングラス
イギリスの
カットグラスは
日本切子のルーツだという...
遡れば17世紀、長崎へ渡ったときが始まり。
その後、
京・大阪を経てついに江戸へ
カットグラスの技術がもたらされ、
江戸切子として発展していくのよね。
その原型がここに。
イギリス製のアンティークキリコ...
江戸切子と見比べれば今でこそ
粗い星印に見えるけれど、
ここから着々と精緻さを極めてゆく。
明々と
透きとほる金赤...
切子模様のレーシーな影。
ステムについた
ノップという飾り玉にも、
面ごとに星印が刻まれている。
あれ?この彫りこみ・・・
イギリスエンブレムっぽいわ。
国旗に掲げられているあの、
十字架を重ねたマーク...
もしかするとUK謹製の証かしら・°
カップとは
赤みが変わって、
淡いピンク色なのもいいな。
それに・・・
金赤に
輝くグラスには、
古くからの言い伝えがあるの。
どんなことかというと・・・
持ち主を幸せにするとも
万病を癒やすともされている、
摩訶不思議の力が宿ってるというのよ。
それは・・・
得難きものほど
得られれば幸福や幸運を
授けるというジンクスの一つに思えもする、
金赤の希少さが成せた言い伝えだろう...と。
だとしても。
これほどのグラスの持ち主となり、
その器でお酒を嗜める暮らしをする身分...
それだけでも実際に幸せだわ
眺めているだけでも
恍惚とするような魅惑の金赤...
観賞だけでも言い伝えにあやかりたいものよ・°
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