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リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

rrj・ハウステンボス記 / ギヤマンMus11

2021-05-15 23:06:00 | rrj
19世紀イギリス製ガラス工芸品4点を
ここでは陳列順でなく年代順に
並べ替えてみました・°

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一つめは・・・


この4点中もっとも古い、


1870年頃の金赤切子シャンパングラス

イギリスの
カットグラスは
日本切子のルーツだという...

遡れば17世紀、長崎へ渡ったときが始まり。


その後、
京・大阪を経てついに江戸へ
カットグラスの技術がもたらされ、
江戸切子として発展していくのよね。


その原型がここに。

イギリス製のアンティークキリコ...
江戸切子と見比べれば今でこそ
粗い星印に見えるけれど、

ここから着々と精緻さを極めてゆく。


明々と
透きとほる金赤...
切子模様のレーシーな影。


ステムについた
ノップという飾り玉にも、
面ごとに星印が刻まれている。

あれ?この彫りこみ・・・

イギリスエンブレムっぽいわ。
国旗に掲げられているあの、
十字架を重ねたマーク...

もしかするとUK謹製の証かしら・°

カップとは
赤みが変わって、
淡いピンク色なのもいいな。


それに・・・

金赤に
輝くグラスには、
古くからの言い伝えがあるの。

どんなことかというと・・・

持ち主を幸せにするとも
万病を癒やすともされている、
摩訶不思議の力が宿ってるというのよ。

それは・・・

得難きものほど
得られれば幸福や幸運を
授けるというジンクスの一つに思えもする、

金赤の希少さが成せた言い伝えだろう...と。

だとしても。
これほどのグラスの持ち主となり、
その器でお酒を嗜める暮らしをする身分...

それだけでも実際に幸せだわ

眺めているだけでも
恍惚とするような魅惑の金赤...
観賞だけでも言い伝えにあやかりたいものよ・°


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