ギヤマンMus.
3階展示の品々も、
そろそろ残りわずか。
(※全て撮影してませんので撮った分だけ)
No16では、
伝統ガラス工芸の二大国、
チェコ・ボヘミアングラスと双璧をなす...
イタリア・ヴェネツィアングラス
3点をまとめて
ページに載せておくとします。
目からシパシパ星も飛びでる巧みの華よ・°
黄金の間にあった説明板なのですが、
ヴェネツィアングラスについて
わかりやすい短文で記されて
いましたのでこちらにも
メモ的に抜粋。
空色が鮮やかな左側、
装飾ステムゴブレット。
年代表記はなかったものの、
19世紀中のものではありましょう。
(※拡大写真なため見づらいですが)
リムをふちどる空色きれい
(↑飲み口部分のフチ)
晴れ色とは対照的に、
カップへ映りこんだ周辺の照明は
おおきな水泡ちいさな水泡が浮かぶようです。
海の奥の奥の奥
陽も差さず
底にもとどかない、
深海の闇で充されたゴブレットの...
バーチャルな一杯。
レースガラスのカップ部分。
か細い糸を
幾重にも封入したのでしょうか、
まさに一糸乱れず縺れずの細やかな網文様は...
繊細なるものの至宝。
別アングルより。
向こう側が透けてみえる
このレース感...半透明さ.... .。+ °
このステムも
" ドラゴンステム " とやらの
一種なのかしら...二つの突起は
とてもよく似ていて同じデザインに見えるわ。
それに右側、
レースガラスのステム。
gold powderが注入されているのはここかな...
金色の粒や線をたっぷりと含んでいます。
ステム飾りの影が
ちょうどお足元に落ちて、
六条の輝きを表したスター効果を
生んでるの...ファンタスティック. .。+ °
レースガラスセンターピース
こちらは
さらに造形や文様が
凝らされていて込みいってるのです・°
・・・もう、すごい!
引き伸ばしながら
かぶせたようではないですか、
下から上へと変化していく文様。
伸び縮みする網袋な生地感...しかしガラス!
この装飾の生き物は
白イルカのように思える。
ということは渦巻くガラスは海の波...
波に乗ってる白イルカ
なんて
縁起もよろしく、
喜ばしいモチーフでしょう・°
受け皿部分のレース文様。
受け皿からステムそして足元にかけて。
一連の
海イメージからか、
貝殻を彷彿とさせられたわ・°
レースガラスから織りなされた、
まったく趣きを異にする
二作品の文様といい...
ゴブレットに施された装飾といい
ヴェネツィアンの丹精な技が凝縮された、
代表して展示するにふさわしい
伝統工芸なのでしょう。
落ちる影まで計算ずくなのかと
思案させられてしまうほど、
見応えがありました・°
*-*-*-*-*
〜 LL p.p.s 〜
上記おまけフォト. .・
" 夢のなかのレースゴブレット "
そんなテーマで少々加工をほどこし、
白い色を強調してぼかした
一枚です。
装飾ステムゴブレット
こちらは加工なし。
背景に映りこんだ祭壇の影が、
なんとも幻燈めいて好きな一枚. .・
それでは次のNo.17で、
3階ガラス工芸からは...
ア・ガ・リ( / - .・)/ ⌒☆°