hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

rrj・ハウステンボス記 / ギヤマンMus12

2021-05-20 09:13:00 | rrj
イギリスの同時代作品を2つ共に...
金に輝く器と青々い瓶、
どちらも1880年です。

*-*-*-*-*


金彩エッチングゴブレット

ゴールドからグリーンへのグラデーション、
金彩で描かれた蝶と葉は舞いあがり、
よく観ると微細な点がびっしり...

たいそう綺羅びやかだわ。


カップ部分アップ。


更にアップ...隅々端々まで入念なディテール。


ノップ部分のカット。


ステムの縁はノコギリ刃みたいにギザギザッ。


プレートに重なるレモン色の爽やかな影. .・

美しい薔薇にある棘のように、
綺羅びやかなゴブレットのステムにも
施されていたささやかなガラスの刃が印象的...

持つ手を必要とせず観る目を求めた

ガラス芸術の域なのでしょうか、
だってノップをつまむように
持つのは使いづらそうよ★°


みずたま模様の藍被せ切子デカンタ

藍被せ...
コバルトブルーのガラスを
透明素地のガラスに被せた品ですね。

ギヤマンシリーズを綴った他の◇ryにも
藍被せガラスは登場してますけれども、
その " 被せ部分 " ・・・

こちらのほうが見やすいかもしれません・°


どうでしょう。

透明ガラスに
被せられたもう一層のコバルトガラス、
ぷっくりもりあがっていたり凹んでいたり...

二層の境が写真でもわかりやすいかと・°


みずたま、
アップにしてみると
レンズガラスを並べたようよ。

・・・内なる世界を見透かそう

無数の
レンズ眼を覗きこむと、
瓶の内側や底までスカスカ透けてみえる。

本来なら美酒で湛えられた瓶のなか・・・

すこしだけ離れて観れば、
ミラー効果で水玉レンズに
" 今 "の光景がいくつも映しだされるの...

あわあわうっすら

それが一斉に
動く影を同時に捉えるものだから、
ただぽーっと観ていると軽く眩暈がした。

幻惑・・・

みずたまレンズは
はじけないガラスの泡、
そこに浮かんだパラレルの夢ね。


とんがりキャップ・ °


首部分に輪っか状の飾り・ °


フォルム全体の線は
ところどころが凹んでいて、
トータルで観ても首部分がややいびつ...

それも工芸、細工モノの味わい。

しめくくりの一枚が
スーパー手ブレぼけぼけ写真なのも、
味わいということにしておきましょう⌒☆°

*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜

いつぞや骨董市のおまけ。


ガラス細工の小品、
にゃんこ&ねずみのツーショット。
追い追われる宿命の2匹に流れる平和な時間・ °

*-*-*-*-*


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