イギリスの同時代作品を2つ共に...
金に輝く器と青々い瓶、
どちらも1880年です。
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金彩エッチングゴブレット
ゴールドからグリーンへのグラデーション、
金彩で描かれた蝶と葉は舞いあがり、
よく観ると微細な点がびっしり...
たいそう綺羅びやかだわ。
カップ部分アップ。
更にアップ...隅々端々まで入念なディテール。
ノップ部分のカット。
ステムの縁はノコギリ刃みたいにギザギザッ。
プレートに重なるレモン色の爽やかな影. .・
美しい薔薇にある棘のように、
綺羅びやかなゴブレットのステムにも
施されていたささやかなガラスの刃が印象的...
持つ手を必要とせず観る目を求めた
ガラス芸術の域なのでしょうか、
だってノップをつまむように
持つのは使いづらそうよ★°
みずたま模様の藍被せ切子デカンタ
藍被せ...
コバルトブルーのガラスを
透明素地のガラスに被せた品ですね。
ギヤマンシリーズを綴った他の◇ryにも
藍被せガラスは登場してますけれども、
その " 被せ部分 " ・・・
こちらのほうが見やすいかもしれません・°
どうでしょう。
透明ガラスに
被せられたもう一層のコバルトガラス、
ぷっくりもりあがっていたり凹んでいたり...
二層の境が写真でもわかりやすいかと・°
みずたま、
アップにしてみると
レンズガラスを並べたようよ。
・・・内なる世界を見透かそう
無数の
レンズ眼を覗きこむと、
瓶の内側や底までスカスカ透けてみえる。
本来なら美酒で湛えられた瓶のなか・・・
すこしだけ離れて観れば、
ミラー効果で水玉レンズに
" 今 "の光景がいくつも映しだされるの...
あわあわうっすら
それが一斉に
動く影を同時に捉えるものだから、
ただぽーっと観ていると軽く眩暈がした。
幻惑・・・
みずたまレンズは
はじけないガラスの泡、
そこに浮かんだパラレルの夢ね。
とんがりキャップ・ °
首部分に輪っか状の飾り・ °
フォルム全体の線は
ところどころが凹んでいて、
トータルで観ても首部分がややいびつ...
それも工芸、細工モノの味わい。
しめくくりの一枚が
スーパー手ブレぼけぼけ写真なのも、
味わいということにしておきましょう⌒☆°
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〜 LL p.p.s 〜
いつぞや骨董市のおまけ。
ガラス細工の小品、
にゃんこ&ねずみのツーショット。
追い追われる宿命の2匹に流れる平和な時間・ °
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