[ 押し花アート展示中・販売もしています ]
そんなような文言だったろうか。
町を散策中みつけた貼り紙に
興味をそそられ入ったら...
魅了されたの。
それまでは、
ふれあう機会のなかった押し花の世界。
いまだ心に残る押し花のアート...その記憶. ..+ °
*-*-*-*-*
一見して、
押し花作品を展示していようとは
想像だに浮かばない...とあるお店の奥...
ここ何だろね
それだけで
通りすぎてしまいそうな、
店内の端くれに古びた急階段はあった。
段 一 段、息 を 呑 み、上 が る。
床板が抜けそう...
あちこち傷みが激しくて、
自分の体重が気掛かりになるくらい。
(( ... .. . ふうぅ。))
階段を上がるために神経を使うとはね、
ちょっとした冒険をクリアした気分。
上りきった先には扉がなくて...
無造作なほど開けっぴろげ。
そこに、
押し花作家さんの
アトリエはありました。
迎えいれてくれたのも、ご本人ひとり。
展示も兼ねている
アトリエスペースだけに土足厳禁、
靴からスリッパへ履きかえて入ったのです。
壁や棚には作品群が展示され、
作業台には植物の切り屑わんさか。
洒落っけの混じらない本気の制作空間だ。
「ご自由に見ていてくださいね。」
作家さんは
一言そう挨拶すると、
すぐ作業台に向かって制作を続ける。
(( ...では心ゆくまで。))
展示スペースにあらん限りの
押し花アートを丹念に
観て回る...
(( ・・・野菜も!))
驚いた。
まったく予想外の素材。
野菜も、そっか、植物、だもんね。
目から鱗 パ ラッパラ剥げ...おち..る.。
観つづけていた。
いついつまでもいつまでも、
時を知らず忘れるほど惹きこまれて...
...... .. . 。
押し花が納められた額の内側、
その四角いフィールドが全世界よ。
その全世界に
展開する花びらは、葉は、菜は、
再びと命を吹きこまれ輪廻している。
アートとしての新たな活路に導かれて。
こうまで
美事な押し花に、
今の今まで接したことないわ。
魅いられていた
あまり長居したせいか、
実は私のほうも作家さんに
珍しがられ観察されていたなんて...
このとき全く気付けていなかった。
( ・ヮ・)
「押し花、お好きですか?」
・
・
・話しかけられるまで。
・
・
Σ ° o ° *)!
・「えっ?」
・
・
・姿勢も視線もまっすぐと向かってくる。
・
・
(^-^ )
・「あなたのように熱心に観てくれる人、
・ 少なくてね。うれしいです。
・ だいたいは流して帰るんですよ。」
・
・
・
( *・_・)
・「ぃぇその、こんな手の込んだ
・ 押し花みるの初めてで。
・ ...長々とすみません。」
・
・
・
(^▽^ )
「いいんですよ。」
それから、
作家さんは押し花の
制作工程を掻い摘んで話してくれた。
丁寧に、
時間をかけて
水分をとばし乾かしたこと。
だから、
色褪せることも少なくて
十年は長持ちする作品なんだ、と...
そう言って朗らかに頬笑む。
(( .........丹精、か。))
・
・
・
( .u_u. )
( .u_u. )
淡い興味から
ふらりと訪ねたアトリエは、
丹精こめて創りだされし押し花の...
新たな息吹が咲き揃うガーデンなのでした。
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〜 LL p.p.s 〜
(2016年 / 十月星日)
関東地方いずこの町にて。
写真は許可を得て撮らせていただきました。
当◇ry「あぢさゐ色の聲」に載せたイメージ絵の原画が、この押し花切り絵です。
(「綺麗な月夜のお晩です」にも )