hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

しっぽなんでしっぽ

2020-11-11 09:14:00 | anthologia
わたしの
尾骨からは、
半透明のしっぽが...生えているようです。


たらん...と、たれさがっているよ。


反応すると、
ぶん ぶん ぶん ぶん ぶんまわし。
ぶん ぶん ぶぶんぶん ぶんまわす。


どこまで激しく、
熱烈の振り子になって
ぶんまわしまくしても。


つかまれたこと、ないない。
みぬかれたこと、ないない。


半   透   明 。


ふつう、みえないの、ふつう。
でもね、、、
ぢつは、


秋のお天道様の
すみとほる日射しでなら、
たまに見透けるときも...あるんだ。


お股の内に挟んで、

ないない

ないこと
ないこと

ないない

に、してしまうけれど。


この、

ぽてぽてしっぽフォルムめの
毛色から柄から
察しますに...

たぶん、


わたしは狸です。


宙返りでヘタを打ち、
これはなんとしたこと!
人化けた、狸なのかも、しれないよ?


そのときおつむに乗っけてた、
葉っぱはどこへ
いったかな。


思ひ出にすら
残らなかった葉っぱさん。
なぜだか、おぼえている、ような...気もして


さがしているよ。



*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜
( 文:2013 / 写真:2016 )

空想上の
狸しっぽなもので、
シマシマしていてまして 。°
けしてアライグマやハクビシン、
ましてレッサーパンダではない、はず、です。

*-*-*-*-*

花眼の瞳

2020-11-08 21:02:00 | anthologia
わたしの片目は花眼の瞳。
ある日、突然、視る回路が、
伝線してショートして生まれた...


新・視力なの。


花眼の瞳なる目の玉は、
うすはりに霞ける
風情を掛ける。


正しき片目は
この三次元の現つ世をや、
霞ける片目は四次元の浮き世をや。


ものみる
両の目かさなって、
そこから覗ける世間など。


いつでも...


少しく
夢ゆめし、
超・世界なのよ。


なんてね。
今だからこそ、
やっとこ さっとこ、さ。


結果  も  結構  all light 


この
ぽんこつ片目が、
わたしの身体の宝もの。


*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜
( 2013 / 秋月星日の◇ryより )


つくづく、
人って有り体に
順応するのだなと 。。。


今となれば
この視界が視野が視え方が、
わたしにとっての普通の世界。


半身は
メルヘン絵画のなかに
住まうようなのよ、お得でしょ.?・


2013年...
嘆きを脱したあたりの
心境を綴った、だいじだいじな◇ry . .・

*-*-*-*-*

万葉の富士川

2020-11-06 19:40:00 | poetica
これは
いつぞやの、
身延参りへ向かう
列車の車窓からパチリ撮影した一枚。


・・・富士川。


鋸岳に
水源があるという
一級河川ですね...古くは
万葉集にも登場した川なのだそう。


日出る国の風景


日本抒情を
湛えた川水の景に
詠う心を誘われまして、
わたくしめの詩を添えて。





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あぢさゐ色の聲 / LL p.p.s

2020-11-04 09:03:00 | reminisce
*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜
( 2014 / 春月星日の◇ryより )

この不思議な歌声を再び聴いたのは
それから3年後の2017年、
やはり春頃のこと。

この時・・・

訳あって
気分の優れない夜
だったのを覚えています。

波だつ気持ちのまま
ベッドで休んでいる深夜...
その歌声は響いてきました。

鏡の奥から・・・

2014年当時と
違っていたのは、
なだめ慰めるような優しいムード。

何者なのでしょうね・・・

今年は17年からの
3年目だったけれど、
春先に聴いていないわ。

大丈夫ということかしら・・・

子守り歌の精、
そういうことに
しておきましょう. .・

*-*-*-*-*

あぢさゐ色の聲(後篇)

2020-11-03 19:38:00 | reminisce
?> 「 ♪ ~ ょ ~ ぃ ~ ゎ ~ ♪ 」


あたし
((  … … … ))


?> 「 ♪ ~ ぃ ~ っ ~・・・♪ 」


あたし
(( もっと、よく、))

聴きたくて聞きとりたくて、
全神経を 鼓膜に キュッ!
一 点 全 集 中 。

♪ ~ ♪ ~・・・

すれば させたら たられば、
ふつっ…..途切れた。
歌聲、

(( 消えた ))

かと思えば、
ふたたびすぐに
歌を口遊みはじめる。

・・・♪ ~ ♪ ~ ♪ ~ 
(( ... .. ハミングしてる ))

アカペラからハミングに切り替えたようで
ございまして...じっ...と
耳をそばだてる。

?> 「 ♫ ~ ♪ ~ ♫ 」

・ 
(( … … … … … ))


?> 「 ♪ ~ ♫ ~ ♪ 」


(( かわゆい声… ))

いくつくらい?
年齢...わかんないな、
稚い女の子の無垢さも漂うし。

声変わり
する前の男の子の、
エンジェルヴォイスのようでも。

それでいて、
妙齢女性の淑やかで
品のよい調べのようでもあれり。

あたし (( あぢさゐ 、みたいな聲なのね。))
? >   「 ♪ ~ ~ ♪ ~ ♪ … 」

聞きとる気持ちは、さて捨てた。
聴きいる心持ちで
神経ゆるめる。

…すると、

それからも
うす墨ひとすじ、
筆でスーッと刷くように。

旋律だけを
ハミングする
か細ぃ小さぃ聲の音が、

そぉっとそぉっと...流れては途切れ、
途切れては流れ、
して。

20分あまり経った頃ピタリと止み、
室内は打ち水をした後のような
涼しさに包まれていた。

「 …..。」

外から
響いてきた聲でなし、
内なる部屋の鏡台の奥で歌っていたわ。

((  ...布でも掛けとこ。))

泣く赤子は黙らぬとて
草木は眠りる深夜の丑三つ時に、
アカペラとハミングで童べ歌を奏でだす...

人 、人? 人 。

まちがいない、
ちがう。
ちゃうっちゃ、

人間ちゃうっちゃ。

*-*-*-*-*