異人さんにサックスを教える。

副業としてサックスの個人レッスンをやっているのだが、渋谷で教え始めてから外人さんの生徒を何人か持つようになった。理由は英語が少し出来るってだけの事なのだが。

実際には、NYに住んでた時も単発で黒人にサックスを教えたこともある。なんだか変な気分だったけど、僕のライブを見て僕のアプローチが「普通じゃない」って事でご指名を受けた(笑)んだけど、相手もプロだったし、雰囲気から言うと生徒の彼の方が数段いい感じで、威厳を保つのが精一杯って感じだったかなぁ。もう、十数年前の話だけど。

さて現在、普段英語を話すわけではないので、レッスン中に付け焼刃でネイティブやそれ並みの彼等に対峙するわけだが、単語がすぐに思い浮かばない。「そのへんで・・」「それそれ・・」「そういうの何て言うんだっけ？」とかまるで幼児かボケ老人との会話なんだけど、こちらの英語力を理解してくれて、相手も気を遣って合わせてくれるので非常に助かる。

でも、なんだか日本に帰ってきてから感じているストレスに関しては、彼等と接する事で不思議と緩和されている気がする。もともと日本が（日本政府が文化にあまりにも無関心なので）あまり好きではないし、アメリカに強い憧れを抱いて若い頃を過ごしたし（今はそうでもないけど）、異文化と接した時のショックや感激を生きるモチベーションにしてきた部分が有るので、外国人と話すとそういう刺激を思い出すのだ。ま、在米中は日本人と違いワガママ放題の各国の「ガイジン」達に閉口した事も多々有ったけど。(苦笑)

もう日本に帰ってきて10年・・
そろそろ外の空気も吸わなきゃダメかな。精神的に限界に達しようとしている感がある。