冬の虚空蔵山に登る

虚空蔵山～虚空菩薩を祀る山で、全国に３０ほど同じ名前の山があるそうです。
（虚空蔵菩薩とは、広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味で、
そのため智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰される）

今回のＳ山行は、長崎県と佐賀県の県境の山、虚空蔵山（こくぞうさん～６０８．５ｍ）です。
コースは木場登山口～冒険コース～山頂～犬の墓～岩屋登山口～広域林道（歩き）～木場登山口
帰りに嬉野大茶の木、御船山梅林見学。メンバー６人

木場登山口からはいきなりの急登です。杉の美林が気持ちいい！
　　


ヤマアイ（トウダイグサ科）が多いですね～その昔は、しぼり汁で染め物に使ったらしい。
まだ蕾だけど、花が開いても花弁がなく同じような感じです。
　　　　　　


この分岐から冒険コースに入ります。（リーフ的には家族連れコースでもいいんだけど～笑い）
　　


虚空蔵山は火山だったらしく巨岩、奇岩の多い山です。
　　


こんな岩を見ながらアップダウンします。
　　


梯子のそばには頑丈な鎖もありました。
　　


尾根に出ると向こうの山が見えてきました。
　　


やっぱり冒険コースですね～痩せ尾根の鎖場を登ります。
　　


後ろを振り返りとこんな感じ～両側は切れている崖です。
　　


やっと嬉野方面との分岐に出ました。
ここで一休み～黒髪山方面もよく見えます。
　　


山頂に着きました。
車を走らせている時は雨も降っていたのですが、大村湾が見渡せるほどに晴れてきました。よかった～
　　


嬉野方面はお茶の棚田がくっきり見えます。
　　


山頂の虚空蔵菩薩様に入念にお参りしとかなくちゃ～（笑い）
　　


この日出逢ったのは、この山ボーイお一人でした。
　　　　


春のようなぽかぽかとした空気に包まれた山頂で食事の後、岩屋方面に下ります。
途中の分岐～山頂から見えていた鳥兜岩方面が気になりますが、まっすぐ下ります。
この付近は自然林で、樹木の観察をするのにはもってこいですね～
　　

これはジュズネノキ（アカネ科）アリドオシの仲間です。
根が数珠状にふくれるところから付けられたらしい。棘はほとんどありませんね。
　　　　　


杉の見事な大木を見ながら下りました。
　　



フデリンドウが点在しています。
春には可愛い花を咲かせることでしょうね。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミヤマウズラも多かった。


サツマイナモリの蕾が魅力的なピンク色をしています。
他の山で見た蕾は、こんな色だったかな？
　　　　　


メンバーの皆さんが見つけた５ミリくらいの真っ赤な虫君はなんでしょう？
　　　　　　　



よく手入れされた杉の美林には、シャクナゲが数多く植えられています。
初夏には多くの花が見れることでしょう。
　　


岩屋登山口に着きました。
ここから長い林道歩きになります。
　　　　


もうすぐ開花しそうなアオモジや～


　　宝石みたいなアオキの実～
　　　　

　　　　　赤い実を付けたハクサンボクの木～などを見ながら林道歩きも楽しいものです。
　　　　　　　


そしてこの日一番のサプライズは～林道歩きで見た、この風景!
見事な山容を正面で見ることができました。
　　

　　突端の方位盤が見えます。あの下はこんなに切れ込んでいたんだ～
　　川棚町からはマッターホルンのように見えるそうで、虚空蔵山は九州のマッターホルンと呼ばれています。
　　　　



帰りに立ち寄った、嬉野町の大茶の木と
　　

　　　　武雄市の御船山梅林
　　　　　　



虚空蔵山～登る楽しさと、展望の素晴らしさで冬に行きたい山がまた増えました。
　　

冬型の天気に逆戻りしそうな気配ですが、この日はよい天気に恵まれていい歩きが出来ましたね。
　　　メンバーの皆さんお疲れ様でした。