いのち・未来 うべ

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アピール 原発事故に国境は、ありません。

2021年06月18日 | お知らせ

【アピール】

      原発事故に国境は、ありません。

               ~韓国・新古里原発の事故について~

                 岡本 正彰  (おかもと まさあき)

 

 韓国紙・中央日報は、5月30日、以下のように報道しました。※1 

  韓国・新古里原発が火災で稼動中断「放射能の漏出なし」蔚山市蔚州郡のセウル原発本部に位置する新古里3・4号機。[写真 韓国水力原子力] 蔚山市蔚州郡(ウルサンシ・ウルジュグン)の新古里(シンゴリ)原子力発電所で火災が発生し発電が中断する状況が発生した。放射能の漏出はなく、原子力安全委員会が事故調査に着手した。原子力安全委員会が29日に明らかにしたところによると、新古里原発4号機で29日午前9時28分ごろ火災が発生した。タービンで発生した火災は1時間ほど過ぎた午前10時29分ごろに鎮火した。

  韓国中央日報は報じていますが、日本のマスコミは無関心です。韓国と台湾の緊張関係や竹島問題のことは報道しますが、新古里原発の火災のニュースは、テレビにおいては全く報じていません。
 韓国で原発事故が起こり被害が出ると、最も大きな被害が予想されるのは、原発事故の当事国である韓国ではなく、日本になると、韓国人の核物理学者で現在、米ワシントンのシンクタンク「天然資源防衛委員会」(NRDC)の上級研究員を務める姜政敏(カン・ジョンミン)博士(51)は述べています。※2

 逆に言えば、日本の原発が再び事故を起こせば、もし上関原発が建てられ事故が起これば、日本だけでなく、韓国にも被害が及びます。日本と韓国は、いま政治的には良い関係にあるとは言えませんし、コロナ禍では行き来もままなりませんが、民間レベルでは友好的な交流を深め、一緒に原発反対の声を上げていきたいです。

 すでに、生命・脱核シルクロードウォークなどで、連帯が進められていますが、その輪をさらに大きくし、一緒に脱原発の声を上げる中で、友好的な関係が深まっていければと思います。

 

  参考:

※  1 ヤフーニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e367174848f8bafc804059d9c98f5837370cfa95 

※2 朝日新聞デジタル  2017年3月7日  韓国の原発銀座で惨事なら 「西日本の大半避難」の推定

     https://www.asahi.com/articles/photo/AS20170307004713.html?iref=pc_photo_gallery_prev_arrow 

 

   2021年6月04日 配布された「金曜ウォーク@宇部 資料と意見 №003に発表されたものを再掲載しました。