いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

【3.21】ご報告。大盛況でした!深謝m(_ _)m

2015年03月25日 | お知らせ

3月21日『上関原発を建てさせない山口県民大集会』は、大成功で、4000人の上関原発に反対する人々が集まりました!!

ご来場くださったみなさま、どうもありがとうございました。

毎日新聞の記事はこちら⇒http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20150322ddlk35040288000c.html

中国新聞の記事はこちら⇒http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=42219

会場の写真。「いのち・未来うべ」ののぼりが立っています。


ゲストスピーカーの武藤類子さんのお話は、とても素晴らしかった!!

武藤類子さんスピーチ - 2015.3.21 上関原発を建てさせない山口県民大集会

 

《武藤さんのお話の概要》

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『福島を見ていると日本の国家が見えてくる』

33年間、闘い続け原発を建てさせてこなかった祝島のみなさんに心より尊敬致します。

5年目を迎える福島が今も大気中に毎日1000万ベクレルをこえる放射能が放出され、海には京をこえる汚染レベルの放射能が垂れ流され、原発サイト内では1日、7000人をこえる被曝労働者が劣悪な環境で、未経験者も多く働いています。

タンク内では収納できず海へ流れています。無責任体制は事故前後変わらない。除染作業においても被曝労働がまかり通り、重層の下請け構造で、15歳の少年が3000円の日当で働かされ、利権は大手企業に入り込んでいます。
除染で数値が一時的に下がっても、また上がる線量。帰還政策は年間1ミリシーベルト以下にすると当初言いながら、今は20ミリシーベルト以下安全となっています。
学校給食は当初は放射能のない安全なものをと言われていたが、今は地産地消に戻りました。

食品測定器はあるが、一切放射能の入っていないものを食べさせなければ、この国の子どもの人権がないことは明らかです。

国道、高速道路がひどい汚染地帯でありながら開通しました。車の窓を開けて手を振る子どもの写真が安全を宣伝しているようです。
3・11前は焼却は100ベクレル/kg以下だったものが8000ベクレル/kg以下ならば一般ごみと同じく燃やせるようになりました。

8000ベクレルを越える汚染ゴミを焼却する装置が県内に20基建設されることになりました。

これは仮設であるからと環境アセスはいらないという。またこの焼却装置は解体後は巨大な核のゴミとなるが、どのように処分するというでしょうか?周辺環境にどのような影響を与えるのかも判っていません。
そしてこの装置を三菱、日立、石川島播磨が受注しています。どこまでも変わらないこの国の利権構造があるのです。
各地で反対運動が起こっています。
中間貯蔵施設が福島につくられようとしています。福島以外に受け入れる自治体がどこにあるのでしょうか?
子どもの甲状腺癌は18歳以下、37万人のうち30万人が受診して、今年2月12日発表では癌86人、その疑い24人(うち良性1人)、現在2巡目でこれまで10万人受診して一人が癌、7人がその疑いとなっています。県は事故との因果関係は考えられないと言っています。子どもを守るために予防原則に立つべきだと私は思います。

2012年アベ政権で子ども支援法は骨抜きにされました。制度としての保養はありません。
福島では「不安解消キャンペーン」が、自然界にも、医学界にも、安全プロパガンダが行われています。三春町の環境創造センターはIAEAの事務局です。

福島をジッと見ていると、日本という国家のあり方が見えてきます。
原発事故前には、自然豊かで美しかった私の故郷、福島は、現在まるで戦場のように感じます。
機関銃やミサイルはありませんが、人びとの健康や命がジワジワと脅かされていきます。
国の政策や方向に不安や疑問を持つ人の口は閉じられていきます。
地域の人々の関係性は、バラバラにされていきます。
今、福島で起きていることは、やがて日本のどこでも起こりうることだと思います。
福島原発事故が私たちから奪うものは、生きる尊厳そのものです。
私は、原発事故の責任がキチンと問われていないことが、その一つの原因だと思います。

2012年に福島告訴団をつくり告訴しました。
2013年、東京地検は不起訴としたので、検察審査会に訴えました。
2014年、7月検察審査会はトップ3名を起訴相当にしたが、検察は再び不起訴にしました。
2度目の検察審査会に訴えました。これが起訴相当となれば起訴となります。
今まで誰ひとり責任問われていなません。告訴の行方に注目してください。

また、政府も東電も津波と地震の予測が出来たにもかかわらず、何ら対策を講じようとしませんでした。

2015年1月13日、告訴団のメンバーは、関係者を業務上過失致死傷罪で新たな刑事告訴、告発を行いました。

みなさん、ぜひとも新たな告訴・告発「2015年告訴」に参加してください。
双葉町の「原子力は明るい未来のエネルギー」の看板が取り外されようとしていますが、これを小学生の時に提案した人がこれを残すように訴えており、残すべきで!
映画『日本と原発』と『小さき声のカノン』をぜひ見てください!!

保養の必要性を理解してください!!
原発事故は若い人、未来世代に影響を及ぼします。

地球に生きる生き物として考えていかなければなりません。
再稼動、新設は福島をあざ笑う行為です!

自分で考え、一人一人が立ち上がっていき、手をつなぎ力を合わせ新しいつながりの一歩としていきましょう!!

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(武藤類子さんのスピーチについては、今度、ブログで詳細に文字起こししますので、お楽しみに。)

その後には、「上関原発をつくらせない祝島島民の会」の清水敏保さんや、スラップ裁判で中国電力に訴えられている、カヤッカーの岡田和樹さんのお話もありました。

そして、下記の集会宣言が読み上げられました。

《集会宣言》

 東日本大震災の発生から4年が経過しました。

私たちは今日、昨年3月8日に続いて、「福島を忘れない・・・さよなら上関原発」を合言葉に、ここ山口市に集まり、上関原発を建てさせない山口県民大集会を開催しました。

福島をはじめ、被災地では今なお多くの人たちが困難なくらしを強いられ、全国各地で避難生活を送る人たちがおられます。

私たちは、被災された方々に心から連帯したいと願います。

 4年前の東京電力福島第一原発事故以来、放射能汚染は深刻な状況が続いています。

その収束すらおぼつかない中、電力会社や政府は事故の教訓を活かすことなく、原発の再稼働を推し進め、新増設すら目論んでいます。

 上関原発建設計画は白紙撤回されるどころか、中国電力は新たな土地買収を進め、虎視眈々と工事再開の時をうかがっています。

 私たちは昨年、山口県内外から7000人の参加を得て、「上関原発はいらない」との声を高らかに上げました。

しかし、その声を山口県知事は聞こうとせず、上関原発建設のために中国電力から提出されている、公有水面埋め立て免許延長申請を却下しませんでした。

判断を先送りしたままいたずらに時間を過ごし、政府による原発新設のゴーサインが出るのを待っているとしか思えません。

 原発がひとたび事故を起こせば取り返しのつかない事態が訪れることを、福島第一原発事は私たちに見せつけました。

特に農漁業を営む人たちは、豊かな田畑や海を、そして仕事を奪われた福島の人々の怒りや悲しみに共感し、「原発はいらない」との思いを共有しています。

 村岡知事、どうか山口県民をはじめ、日本各地や世界から寄せられる「上関原発はいらない」との声を聞き、奇跡の海といわれる田ノ浦の埋立を不許可にしてください。

そして、今を生きる世代だけでなく、将来の山口県を担う子供たちのためにも、上関原発建設計画を白紙撤回にしてください。

 私たちは、上関原発建設計画が白紙撤回されるまで、何度でも「上関原発建設絶対反対」を訴え続けます。

祝島の人たちを中心に30年以上続けてきた上関原発反対のたたかいに、今度こそ終止符を打ち、全ての原発をなくしていくためにも、共に立ち上がり、声を上げていきます。

 以上、集会参加者の名によって宣言いたします。

 

2015年3月21日

上関原発を建てさせない山口県民大集会参加者一同


 

この後、2000人の人々が、デモ行進に参加しました。

 

たいへん残念ですが、上関原発を建てさせない山口県民連絡会事務局の草地大作さんが、3月末で、転勤により山口県から引っ越されます。

しかし、上関原発計画が無くならない限り、草地さんの思いも引き継ぎ、私たちの仲間が引き続き取り仕切ることになっていますので、どうぞご安心ください。

《草地大作さんの挨拶文》

本日、快晴の山口市・維新公園野外音楽堂において、2度目の上関原発を建てさせない山口県民大集会が開催されました。

昨年の7000人には届きませんでしたが、約4000人が集い、一同で「上関原発はいらない」と声を上げ、「NON」と記されたプログラムを掲げました。

そして、添付の通り集会宣言文を採択いたしました。

 また、野外音楽堂とは場所的に少し離れてしまいましたが、マルシェも40ブースが出店し、大変賑やかで楽しい賑わいを見せました。

今年は去年の反省に立って、しっかりマルシェスペースにもメインステージの音声が届くことを目的に、音響を準備していただいたところ、

皆さんから「良く聞こえた」との応答をいただきました。

「マルシェ参加者もしっかり発言を聞いていた」といううれしいお知らせもありました。

こちらが想定していた以上にメインステージとマルシェとの一体感が生まれ、二度目の集会で今後の集会のあり方が方向付けられたのではないか、と喜んでおります。

 デモにも、約2000人が参加し、距離は短かったですが皆さん思い思いのプラカードを掲げて、「上関原発はいらない」との意思表示をすることができました。

 

夕方の地方ニュース番組をチェックしましたが、NHKだけ(!)がきっちり集会の報告をしてくれていました。昨年のことをよほど反省したのでしょうか…(笑)

 

昨年の集会と今日の集会において示された民意を汲み取って、村岡嗣政山口県知事は、5月に期限を迎える中国電力からの回答を受け取った際には、

「県民世論の根強い反対がある」という理由を提示し、正々堂々と埋め立て免許延長申請を不許可とすべきであるとわたしは考えます。

知事に県民の立場に寄り添った判断をさせるためにも、この集会が2度に渡って開催され、数千人規模の参加者が続けて参加してくださったことの意義は、非常に大きいものであると思います。

重ねて、皆さまのご協力とご参加に、主催社を代表して心から感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

最後に、少々個人的なことですが、今回の集会の締めくくりをもちまして、わたしは事務局長の任を離れることになりました。

理由は、3月末での転勤が決まっているからです。

山口の地で、山口県民の一人として、上関原発建設計画に反対し続けてきました。

昨年の集会で「上関原発建設計画の白紙撤回」を勝ち取れなかったことは本当に心残りであり、この状況で山口を離れることは断腸の思いです。

しかし、次の担い手がしっかりとこの集会の意義を受け継いでくださると確信しています。

 

今日の集会の宣言文には、「上関原発建設計画が白紙撤回されるまで、何度でも『上関原発建設絶対反対』を訴え続けます」と記されました。

上関原発を建てさせない山口県民連絡会は、この意思を受け継ぐ集まりとして、今後も新しい事務局長を選出して活動をしていくことになります。

これからもどうぞお力をお貸しください。

そして共に、「上関原発はいらない」と声を合わせていただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

 

皆さんのご協力で、今日の集会を終えることができました。

心から感謝しつつ、報告を終えさせていただきます。


以上、遅くなりましたが、『上関原発を建てさせない山口県民大集会』2回目のご報告とさせていただきます。



《4月「いのち・未来 うべ」市民学習会のお知らせ》

●4月3日(金)

 テーマ:「エネルギーについて」

 講師:石井勇さん(会員メンバー)

●4月17日(金)

 テーマ:上関原発用地埋立禁止住民訴訟について

 講師:小畑太作さん(訴訟団代表、緑橋教会牧師)


いずれも、時間は19時~20時半、参加費は100円、場所は宇部市役所裏の緑橋教会2階です。

ご興味のある方は、どなたでも参加できますので、どうぞご参加ください。

その前にある脱原発を訴える『金曜ウォーク』(宇部市役所前18時集合。サイレントアピール。)にも、

ご都合がよろしければ、ご参加ください。

問合せ:080-6331-0960(安藤)


(み)





 

 

 

 

 



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