立春も過ぎ、少しずつ春めいて来た今日この頃。
山庭では梅の開花が進み、スイセンの花も咲き出したが
最近ノラにゃんこの来る回数がめっきり減ってきた。
以前は朝夕一日2回は必ずやって来ていたが
右の前足を怪我してからというもの
2~3日に1回ぐらいのペースになっている。
しばらく来ない日が続くとオジサンは
「もうノラは来ないような気がする…」などと
心配のあまり決まってネガティブな発言をするのだが…(笑)
やっぱり、ケガのせいで歩くのが辛いのかも知れない。
この日も2日ぶりに顔を見せたノラにゃんこ。
何だか少しやつれたように見える。
あ、ノラくん、来てたんだぁ~。
「はい、ボクです。オバサンお久し振りです。」
足の調子はどう? 大丈夫?
「それが…実は…あっ!ご飯だ!」
ああ…前足、ちゃんと床についてるね!良かった!
「久し振りの牛乳、メッチャ美味しいです!」
そうでしょう、お腹空いてるんだね。
でも、帰って行く姿を見ると
右の前足をかばいながらヒョコタンヒョコタンと歩き
3本足で器用に階段を下りて行った。
やっぱりまだ治ってないようだ。
そしてその次に来た時も
右の前足を床につけないように
ずーっと足を上げたままで
オジサンがくれるご飯を待っていた。
ノラくん、足まだ治ってないんだね。
「実はそうなんです。まだ痛くて…」
足を床につけられないほど痛いんだね。
「でも、ご飯はしっかり食べますから…大丈夫!」
もしかして、骨折してるんじゃない?
「そうかも知れませんけど…」
「ま、そのうち治りますから、気にしないで下さい」
いやいや、気になるよ。ホントに大丈夫?
食後の休憩中も足を上げたまま…。
こんなに長引くケガはノラにゃんこ史上初めてだ。
この日は珍しく食事が終わっても帰ろうとせず
テラスのベンチで穏やかな西日を浴びながら
いつまでも寛いでいたノラにゃんこ。
横にはオジサンがノラのために置いたネコベッドが…。
でも、見向きもしない。(笑)
足が痛いのなら、無理に歩いて
遠くのねぐらに帰らなくてもいいんじゃない?
暖かいネコベッドもあることだし…。
ねえ、ノラくん、そう思わない?
どう?試しに一回、そのベッドでお泊りしてみない?
「そうですねぇ~、ま、考えておきます…」
でも、結局それはリップサービスだったようで(笑)
日が沈む頃にはいつの間にか姿を消していた。
やっぱりねぐらに帰って行ったのか…
何で足が痛いのに無理して帰るかなぁ~。
どうしても帰らなきゃいけない理由があるのかなぁ~?
そう思っていたら…何と今度は
私のミニログのテラスのソファーベッドで寝ていた。
なんのこっちゃない!(笑)
今夜はそこでお泊りですか?
それとも、またしばらくしたらねぐらに帰るのかな?
私はその後、自宅に戻ったので
実際に泊まったのかどうかわからないけど
足のケガが癒えるまでここで過ごせばいいのに…。
そうはいかないのだろうか?
人に甘えることを良しとしないという
ノラにゃんこなりの生き方の矜持があるのかも知れないが
だったらご飯を貰うのもダメでしょ!(笑)
それともご飯だけは別なのか…
ノラ猫の気持ちは私にはよくわからないが
とにかく、足のケガが早く癒えることを願うばかりだ。