noriba-ba's garden

我が家のビワ騒動顛末記

ビワの木に今年もたくさんの実が成っていて

最近ようやく黄色く色づいてきた。

でも色味がイマイチまだ薄いので

もう少し待って来週あたりに収穫することにしよう。

そう思っていた矢先のことだ。

朝起きてみると…何と!

ビワの実がほとんど無くなっているではないか。

犯人は野鳥か、はたまたビワ泥棒か…?

いやいや、犯人は収穫大好きな夫だった。(笑)

「こんなに採れたよ~」とザルいっぱいのビワの実を見せる夫。

(もう、勝手なことして!)と内心は腹を立てている私。

「まだ、青いのもあるがぁ~、採るなら採るって言ってよ!」と

棘のある言葉をつい口に出してしまった私。

「だって、もう採ってもええかなって言うたがぁ~」と夫。

「それは熟れてる実のことで、全部とは言ってないよ!」

「何も全部採ってしまわんでもええが!」とさらに文句を言う私。

「だって、つい採ってしもうたんじゃから~」と

なおもブツブツ言い訳をする夫だったが

これ以上私が責め立てると逆切れされかねない

一触即発の険悪な雰囲気になってしまったので

私はその場を離れ、とりあえず朝風呂に入ることにした。

 

毎朝恒例の露天風呂に浸かりながら

少し冷静になった私は、あれこれ思いを巡らせた。

これだけのビワを採るのはさぞ大変だったろう。

しかも、高い所は園芸脚立を使って…。

採っているうちに熟れた実だけを選ぶのが面倒になって

ついつい青いのも採ってしまったのだろう。

その結果、全部採ってしまったのかも知れない…。

朝早くからこれだけ頑張って収穫したのに

遅く起きてきた妻にこんなにもボロクソに言われて

夫にしてみれば、そりゃあ~無いよね…。(笑)

 

そんなふうに相手の立場に立って思い直すと

急に夫が気の毒に思えてきた。

それもたかがビワごときでこんなにも熱くなるなんて

何だか可笑しくて笑えてきたのだ。

それにもうすでに採ってしまったものは仕方がないし…。

何より感謝の気持ちが欠けていたことに

ようやく気づいた私。(笑)

 

そこで、頭を冷やした賢い(?)妻は

夫に「ありがとね、ご苦労さま」と労いの言葉をかけ

このあまりにも多すぎるビワの始末を

さてどうするか…考えた。


実はうちのビワの実は酸味が強すぎて

人様に差し上げられるような代物ではないのだ。

だからジャムかコンポートにするしかない。

そのためには皮をむいて半割にして種を取り除くという

面倒な準備作業が必要になってくる。


夫にそう伝えると、多少は償いの気持ちもあってか

「ボクがするよ!」と二つ返事。(笑)

お陰で面倒な仕事を任せて私は自分のアトリエで

やりかけのステンドグラスランプの制作に

励むことができてラッキー!(笑)

そうして出来上がったのが、この4瓶のビワのジャム。

すったもんだの曰く因縁つきのジャムという訳だ。

でも、まだあと半分のビワが残っている。

とりあえず冷蔵庫に保存しているが

さて、どうしよう…。

自然の恵みはありがたいが、始末に負えないほどの量は

まさしくありがた迷惑というものだ。(笑)


それにしてもビワの収穫ごときで

夫婦がこんなに揉めるなんて思いもしなかった。

自分という人間の余りにも小さいことに

我ながら呆れてしまった。


思えば日常的にもほんの些細なことで

感情が行き違うことは多々あるが

お互いに我慢したり、聞き流したりして

何とかうまくやって来ているのかも知れない。

夫婦と言えどもそこは別の人格なのだ。

だからこれから先も仲良く暮らしていくには

何より思いやりが大切なことを

改めて気づかされた今回のビワ騒動だった。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ガーデニング」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事