noriba-ba's garden

魔物が巣くう夏の山庭

毎日暑い日が続いて…

とてもガーデンで庭仕事をする気にならない。(笑)

鬱蒼と混み合った樹の枝や葉っぱ

だらしなく倒れた花の茎や咲き終わった花がら…

もちろん生い茂った雑草も気にはなっているのだが

どうにもやる気が起こらない。

 

でも、やる気が起きないのは…

ただ単にこの暑さのせいだけではなく

自然界の強烈なパワーに圧倒されているからかも知れない。

何しろこの時期の植物の生長は凄まじく

私ごときがちょっとやそっと頑張ってみたところで

その勢いにはとてもじゃないが敵いっこない。

まるで得体の知れない魔物に人間が素手で立ち向かうように

端から負けるとわかった戦なのだ。

自然の勢いを止めるなんて…魔法でも使わない限り

どだい無理な抵抗なのだ。

 

だから戦うことは潔く諦めることにして

真夏のガーデンには足を踏み入れず

魔物のやりたい放題に任せることにしているのだ。

…というのは、もちろん言い訳で

単にズボラなだけなのはわかりきっている。(笑)


でも、ガーデンにこんな魔物がいるのは事実だ。

得体は知れている。

悲惨な状態のバラの向こうにぼんやりと見える魔物…

草むらで寝そべっているノラにゃんこだ。

神出鬼没なところや人間の心をまんまと操るところは

まさに魔物そのものだ。(笑)

この魔物は夕方になると人間の近くに現れ

「ご飯はまだ?」と熱い視線で訴えてくる。

その姿に操られた夫がご飯を差し出すと

待ってましたとばかりに近づいて

ムシャムシャと食べ始める。

そして食べ終わると満足気にひと休みする魔物…。

「失礼なことを言わないで下さい!魔物だなんて…」

「ボクは魔物なんかじゃありませんよ!」

ごめんごめん…。つい調子に乗っちゃった。(笑)

「なら、良いことを教えてあげます。お花が咲いていますよ!」

エッ!どこに…?

「ほら、これです。キレイでしょ!」

あ、本当だ!つるバラのアンジェラ…だね!

「ここにも咲いていますよ!」

これは、ムクゲの「日の丸」ね。アリさんがいるよ!

「アジサイは枯れた色もキレイです…」

そうだね、何とも言えない深い味わいがあるね…。

「でも、まだ色が褪せてないアジサイもありますよ!」

あ、ホントだ!暑いのに頑張ってるんだ。

「ボクもこうして暑いのに頑張ってますよ!」

エッ!何を?

「ボクが頑張って、荒れ放題のお庭を守っていますから…」

そっかぁ~、守ってくれてるんだ!

「そうです!だから安心して任せて下さい!」

ん?何だか、よくわからないけれど…ま、ありがとう。

「なので、これからもご飯をよろしく!」

あ、そういうことね…。(笑)


どうもそういうことらしいので

夏の暑い間ガーデンはこの魔物に任せることにして

私は好きな趣味に打ち込むことにしたのだ。


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