のりまき

ときどき日記

蕎麦屋以上の蕎麦屋

2006-09-23 | 日記
中央線沿線に美味しい蕎麦屋が有ると話を聞いたのは初夏だったような気がする。

参加者の日程が揃い心待ちにして駅で集合。

レトロとはいい言い方で、殆ど危なさそうな建て付けの階段を上って孟宗竹の太い手すりを頼りに二階に着くとカウンター兼調理場が一室、靴を脱いで寛げるテーブル席が三卓ある部屋が一室の二間だけのようだ。

窓も箪笥も机も天井からの下がる照明も全てかなりの年月を経てきたように見えるがそうでもないのかも知れない。

低いボリュームで流れるジャズの音楽と経木に書かれた飲み物のお品書き。奇妙にマッチしている。

さて、記憶が危ない中覚えているのは順番は不確かだけれどたぶん

鱧の湯引き梅肉載せ。
蕎麦がき、柚子胡椒と醤油またはオリーブオイルと塩でもって味わう
天然鮎の軽く干したもの
蓮根と葛の蕎麦豆腐に二種類のいくらを載せたもの
大間のまぐろトロと赤身、しめ鯖、鮎の酢〆、菊の花の酢の物に薄切りの瓜
松茸の土瓶蒸しスダチと共に
新米の炊き立てご飯にうるか乗せ
最後に〆の打立て十割蕎麦を辛味大根と共に

などだった。
それぞれアンティークな小皿、小鉢、塗りの小さめのお椀等に載せられて運ばれてくる。

全ての料理は隣の部屋のカウンターの内側で作られているのだが・・・

料理人は失礼ながら凡そその外見、風貌からは想像しにくいほど丁寧に吟味されたお料理を出してくださり、ゆっくりと味わいまたそれにマッチした日本酒の数々で楽しむ。

贅沢な時間だった。

蕎麦の食べ方を注意されるのだが次回もやっぱり同じように食べよう!!