団地の籬に絡みついた葛の葉に朝霜が降りていた。まだ朝日に解け切っていず輝いている。ススキ、セイタカアワダチソウ、通りの並木が色づいている。せんちゅうパル花壇のコスモスが晩秋にはなやいだ彩りを添えている。
娘の家のピアノを動かす騒ぎできょうも出動するはめになった。新しい絨毯の上にじかにピアノを置くとピアノの足が裏地までへこむ。なので板をあてがい乗せるのだがうまく乗ったと思ったら絨毯に皺がよった。なにごとも完璧性の愚妻が絨毯の皺を直せというのでまたピアノの足を板から外す。再度板の上にピアノの足を乗せる作業を3人で「セイノォー」。
バリッ!ピアノの角が壁紙を破る。娘が泣く。「お父さんもお母さんも20代やったらこんなことはないのに」。老いぼれの口は達者でも足腰利かず。娘は「わたし明日から仕事やねん」。後ろ髪惹かれる思いですごすご引き上げる。明日は筋肉痛やな。晩秋散策どころやないわい。
葛の葉の霜の輝き籬上 龍尾
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ノーやん
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