ノーやん日記パート2

枯尾花

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 晴れ。寒い日が続く。朝、近くの喫茶店でコーヒーを飲む。ママさんに「花芽」の話をする。「はなめ」と読まず「かが」と読むんやて。「そうですよ」と言われてがくん。「そうでっか」という返事を期待したのに。ぼくが知らんかっただけのことか。きのうの続きで、磯辺勝著「江戸俳画紀行」を読む。著者はエッセイスト、俳人。ぼくの目にはジャーナリスト。卓抜した批評眼。氏のように日本中を調べ歩くのは夢のまた夢。

 午後、愚妻の命により吹田へ買出しに出る。豚肉、鶏肉など段ボール箱にいっぱい買う。帰り際、阪急豊津のお墓に近いセイタカアワダチソウや芒の枯れたのが目に入り、自転車を降りて写真に撮る(写真)。枯れたものになぜか目が向く。若輩にして人生を悟りつつあるのか。京都・一乗寺の金福寺に、

我も死して碑に辺せむ枯尾花 蕪村

の句碑がある。ぼくは「我も死して」にどきっとする。現役のものが「我も死して」とは。よほど悟りを開いたものでないと詠めないセリフ。ついでに言わせてもらえば、蕪村は妖怪趣味だったという。ぼくはお化け嫌い。18歳ごろまで幽霊を信じていた。

化けていしぬうっと空き家の枯尾花 愚句





 

コメント一覧

ノーやん
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{%困るwebry%}狐の棲む山の木を切ったら己の腹を切って死んだとか、豚小屋に幽閉されたお婆さんが死んだ翌日、そのお婆さんが仏壇の前でお経を唱えていたとか、怖い話を聞かされそれを信じ込んでいました。ノータリンです。
fm
「化けていしぬうっと空き家の枯尾花」

ノーやんさんの18歳の頃、電気代を節約していました。暗かった。お化けは確かにいました。
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