寝ころんで面白い本を読む。落語本ではない。至極真面目な「日本語」の本。著者金田一春彦さん。漢字が昔中国から伝わった文字であることはみんな知っている。「上代、日本人は今の韓国の西部に建国した百済の国から漢字を学び、はじめて書籍に接した。文字というものを初めて見る日本人の驚きは大きかった。…」「だから最初のころは文字で書くものはすべて中国語だった。たとえば、聖徳太子の『十七条憲法』の第一条は、以和為貴…と書いてある」。いまでこそ帰り点、送り仮名をつけて読むが当時は「イーホウウェイクィ…」と中国読みしただろう、という。「日本書紀」も漢文だが同じように「古天地未剖」という書き出しは「コーテンティーミーフー…」と読んだだろう、と。という調子で日本語の成り立ち、発音、語彙、表記法、文法から見た日本語の構造・特色を解明している。俳句の季語にあらわされる季節感や言葉のリズム感、表現の豊かさなど勉強になる。
猛暑日とは最高気温が35度以上。30度以上は真夏日というそうや。以前は酷暑日という表現がマスコミで使われていた。ぼくには「酷暑」がぴったりする。お昼はざるそばをして昼寝する。蝉声は昼から油蝉に代わる(写真下=蝉が鳴き続ける「千里みどりのさんぽみち」)。
空蝉の飛び立つときの小さき声 愚老
ざる蕎麦の天婦羅を買う酷暑かな 同
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ノーやん
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