9時にホテルを出て仙巌園、尚古集成館へ。仙巌園は島津家の別邸。「桜島を築山に錦江湾を池に見立てた壮大な借景庭園」。「磯庭園」ともいう。広い静かな庭は牡丹をはじめ季節の草花が植えられている。俳句の投稿箱がある。用紙を探していると和服姿の美女が持ってきてくれた。尚古集成館は島津斉彬が建設した「集成館機械工場」の跡地にある。大砲を鋳造した反射炉跡も隣接してある。しばし、季語をみつけ句想をひねる。
つぎは、鹿児島中央から枕崎線の観光特急で車窓の旅。桜島を眺める。平川でバスに乗り換え知覧の「特攻平和会館」を訪れる。爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たりした10代~20代の若い陸軍特別攻撃隊員の遺影、遺品、肉親への手紙などの資料がびっしり展示されている。読み続けることが耐えられなくなる。無謀な戦争へ若者を駆り立てた特攻精神はどうしてうまれたのか。二度と繰り返してはならない悲劇。沖縄戦で戦死した隊員は1,036名という。何か重いものを背負った気持で会館を出る。
隊員の母と慕われた「鳥浜トメ」さんの富屋食堂跡(ホタル館)も見学した。知覧の武家屋敷群跡を歩く。静かなお庭めぐり。途中一服し、「げたんは」という黒砂糖をしみ込ませたお菓子と知覧茶をいただいた。
短い旅だったのに何日も歩いたような気になるからふしぎやな。
噴煙が初日遮る桜島 龍尾
旅に来て仙巌園の日向ぼこ 同
散るいのち蛍のように特攻隊 同
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ノーやん

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