ノーやん日記パート2

キク科の植物観察(続篇)

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 晴れ。前野直彬さん注解の「唐詩選 上」(岩波文庫)を読む。16世紀の中国の文学者李攀竜(リ ハンリョウ)の編集による唐詩選集とされる。それは真っ赤なニセモノと中国で疑惑の目が向けられた書。前野先生も李攀竜が編集したという記録がひとつも見つからないことからニセモノ説を支持している。ではだれがつくったの?前野先生は同書の「跋」に蒋一葵という人の名があり、この人がなにかのカギを握っているだろうとみる。中国の「格調派」の編集による「唐詩選」。だれが編んだか分からんもんがなんで日本で出回ってるんや。荻生徂徠が編者を「当代随一の文学者」と褒めちぎったことに遠因があるらしいが。

 前野先生は、文学史的には意義ある書なので漢詩の入門書として読むことをすすめる。ただ、すべての傑作を網羅した書でないことを頭におくよう注意してはる。お昼は久しぶりにぺペロンチーノ。湯とオリーブ油を多めに入れてパスタを混ぜた。午後は、生態観察同好会の9月例会へ。

 花とみどりの相談所のM先生の指導で、キク科のおさらい。すでに、キク科、マメ科、イネ科の順に勉強している。きょうは、チトニア別名皇帝ひまわり(写真下)、メランポジウム、キバナコスモスの花を解体しながら基礎知識を復習する。チトニアの空洞の花茎、総苞片、舌状花、菅状花(筒状花)、花筒、花糸、冠毛…。小花がつくる頭状花序、小花をのせている花床、花托という用語もおさらいする。舌状花には雄蕊がないことも特徴や。

 来月は豊中緑化リーダー会のフェスティバルがある。生態観察同好会の出展に誤りがないかチェックした。
                   菊科には雄蕊の見えぬ舌状花 昇龍子

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}ニセモノの漢詩集が「唐詩選」と銘打ってロングランで日本に普及しているというのは不思議ですね。
fm
面白い話ですね。京大の吉川先生は杜甫が多すぎると言われていたのはこの「唐詩選」ではなかったかな。
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