午前中用事を済ませ午後から千里山の坂を上って豊津まで散髪へ。帰りに千里南公園へ寄る。鵜が久しぶりに戻っている。どこをうろついてたんや。一茶の句碑近くで軽鳧の子といっしょ。片羽を広げて。遊びづかれの体操か。石のベンチに腰掛けると鳩と雀が寄ってくる。鳩は3羽、雀はざっと30羽。「我と来て遊ぶや親のない雀」(「成美評句稿」による)ではないがいっしょに遊ぶ。青年時代大阪で修業を積んだ一茶のことを思い出す。きのう書いた続きを少し書きたくなった。(写真上は、千里南公園の小林一茶「痩せ蛙」句碑、下は南千里地区の盆踊り会場)
少年時代孤独な一茶が15の時に親元離れてからどのように修業を積んで後世多くの民衆に慕われる俳人になったのだろう。一茶の西国行脚は当たって砕けろのひとり旅だった。「秋の雲吹かれ次第や西の海」。冷たくあしらわれることもあった。「世路山川ヨリ嶮シ」の前書をつけ「木がらしや地びたに暮る丶辻諷ひ」の句が物語る。文字通り乞食の旅だった。一茶の句は「けろりんかん」とか「ほちゃほちゃ」とか俗語を多用している。大阪では「ど性骨」「とっぱづれ」「ちゃちゃむちゃ」「ちょこちょこ」「ちちくりあふ」「ちょろまかす」など、とにかくいろいろなことをメモにするくせがあった。江戸へ戻ってからは全国の俳人の句集を手書きして学んだ。晩年「六十年踊る夜もなく過ごしけり」の句を詠んでいるが、一茶の生涯をたどるとそのことが実感される。遊ぶのも忘れるほどに。ぼくは明日からちょっと遊びに出まっさ。
けろりんくわんとして雁と柳哉 一茶
羽根伸ばす鵜はうろついて帰りたり 愚句
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ノーやん
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