ノーやん日記パート2

路傍の花⑤

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 曇り。あさ、「皇后美智子さまのうた」(安野光雅著)を読み終わる。「四照花の一木覆ひて白き花咲き満ちしとき母逝き給ふ」。皇族の身となりながら育ての母の死を悼む心。いかばかりかと思う。四照花はヤマボウシの漢名。「プリンセスミチコ」の薔薇の花の挿絵もある。「柊の老いし一木は棘のなき全縁の葉となりたるあはれ」。老いて丸葉になった柊と老人のこころを重ねたうた。「初夏の光の中に苗木植うるこの子供らに戦あらすな」。文科省前事務次官の前川喜平さんが各地の講演で紹介しているうた。「波なぎしこの平らぎの礎と君らしづもる若夏の島」。摩文仁の丘「平和の礎」を訪ねてのうただろう。「若夏」は沖縄のことばで「うりずん」というそうな。天皇は来年退位し「上皇」となる。皇后は「上皇后」に。生身の人間が「国」と「国民統合の象徴」になるとはどういうことか。憲法尊重・擁護の義務を負い、定められた国事行為をこなさねばならない。その重圧にいろいろ思いを寄せた。

 上新田3丁目の一角に、アオイ科のタチアオイがピンクや白、紅の花を咲かせている(写真上)。梅雨入りの頃から梅雨明けごろまで下から順に咲き上る。背丈は2メートルを超す。初夏を感じさせてくれる花。桃山台駅に近いマンション脇にはミズキ科のヤマボウシが純白の花を咲かせている(写真下)。花びらに見えるのはじつは苞片。アメリカ産のハナミズキに似るが苞の形や花の時期が違う。
          雨を待ち背丈ぐんぐん立葵 昇龍子
          町衆を清けく眺む山法師 同
          

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}{%笑いwebry%}きれいな花です。まちを明るくしてくれます。
fm
「雨を待ち背丈ぐんぐん立葵」

葵は白いときめていましたが、こんな色の葵もあるのですね。最近の女の子の浴衣のようで派手ですね。夏らしさはありますね。
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