植樹でつなぐ非核都市

　雨のち晴れ。きょうもあたたかい。昼前、二ノ切池公園を徘徊する。セキセイインコなどを飼育しているバードハウスを見る。周りの木々には野鳥が群がり囀っている。その西側には温水プール、北側には市民の遊ぶ広場と薔薇園がある。薔薇園は豊島公園にもある。昼は山芋と寄せ揚げざる蕎麦。

　市内を徘徊して気付くことがある。岡町図書館前に被曝詩人・峠三吉の「ちちをかえせ　ははをかえせ」の直筆詩碑があり、豊島公園には被曝都市、広島市の故荒木武市長と長崎市の故本島等市長の核兵器廃絶をねがう記念植樹がある。わがまちには非核平和の世界を発信するモニュメントがいろいろあるんや。

　両市長は1982年の第二回国連軍縮特別総会で核兵器の非人道性を訴え、核兵器廃絶を求めて世界の都市の連帯をよびかけた。それが世界の平和市長会議。現在158カ国5,895の都市が賛同しているという。記念植樹から諸先輩の足跡に思いを馳せた。核兵器廃絶の条約締結に向かう世論を大きくしていきたいね。「平安の気象予報士紫式部」を読み終わる。王朝の夜ばい・情事の物語と気象をからませて面白かった。

　　広島の被爆者と故荒木武市長が核兵器の廃絶を願って豊島公園に植樹したヒロシマの花キョウチクトウ　

　被曝都市長崎市の故本島等市長が同公園に核兵器廃絶を願って記念植樹した長崎市の花アジサイ(現在養生中）。　　

　　二ノ切池公園のバードハウス。セキセイインコなどを飼育している。

朝靄の木々を囀る四十雀　龍尾