鶯に笑われて

　晴れ。若葉が繁り初夏らしくなってきた。冬のジャンパーでは汗をかく。きょうも北町の樫ノ木公園を通る。鶯が池を囲む藪木立から「ホ～ホケキョ」に近い「ホ～ホキキョ」を繰り返す(写真上)。ときどき「ケキョキキョケキョ」となまりがちに鳴く。自転車を降りてじっと聞く。隣で藤の花が咲いていた(写真下)。昼はスーパーで寄せ揚げを買ってざる蕎麦。

　昼前後、町内を徘徊する。選挙の宣伝カーが吹田と豊中側の候補者カーが入り乱れて走る。境界のまちを吹田側約５０人、豊中側約４０人の候補者だから烈しいのなんの。「厳しいから助けてくれ」だの、しっかり名前を印象付けようとゆっくり連呼するだの、あの手この手を弄している。なにがなんだか分からない選挙。自公政権が戦争立法を企てていることやTPP交渉で重大事態にあることなどまるでどうでもいいような雰囲気や。それでいいのか。

　わが輩は食料補給のため、箕面の安売りスーパーまで息せき切って急坂を登る。鶯が「ケケケケケキョケキョ」と愚老を嘲笑うように鳴く。そないに年寄りを笑うもんやないで。
　　　　　　　　　　　　　　　坂道を漕げば鶯笑いをり　昇龍子