来春４月３０日をもって退位する今上天皇は、国民と美智子皇后に感謝と労いの言葉をのべご自身の半生を振り返ったという。そのなかで「今年も残念なことに各地で災害が起こり、これにより家族や親しい人を失い、あるいは被害を受け、今も不自由な生活を送っている人々のことを思い、深く案じています」とコメントしたという記事が目に留まる。これぞ常識ある「人間」天皇というべきか。
「天皇誕生日」は俳句の季語。春か冬か。手持ちの季語集ではほとんどが春。昭和天皇の誕生日４月２９日のこととされている。これといった良句は見当たらないが。ならば一ひねりしてみたくなる。とはいうものの今上天皇はＴＶや新聞でしか見たことない雲上人や。けど、プリンセス美智子さんとテニスするショットなど不思議に身近な存在感がある。お疲れさんでした、と自然に言いたくなる。ただ、天皇制が永遠に続くとも思われない。時代とともに切磋琢磨していくのではないか。写真上＝上新田４丁目のカエデ。下＝上新田に残る希少な畑。
お疲れさんきょうは天皇誕生日 昇龍子
