ノーやん日記パート2

さいなら2019

 晴れのような曇りのような。寒風が落ち葉を右へ左へ吹き寄せている。きょうは2019年の大晦日。ゆく年くる年、楽しかったことと言えば、家族で亡母の法事ついでに宮島や瀬戸内の島めぐりをしたことかな。大崎上島・きのえ温泉ホテルでの魚料理は最高に美味しかった。四国の島影の見える静かな小島だった。11月の大学サークルOB会も楽しい思い出。親友や友人・知人が急逝した年でもあった。腰痛の発症も思わぬできごと。年越し用意は賢妻が朝早くから台所に立つ。

 愚老は、麻生磯次先生の「笑いの文学」から「正しい笑い」とはどういうことか学ぶ。「ほんとうの笑い」は、「香気ある」「悟性的な笑い」「生命の喜びや生活の調和をたたえるような笑い」「暴露的な誹謗や優越的な嘲笑ではなく人生を肯定し祝福するような同情のこもった暖かな笑いでなければならない」という。むつかしいお話だが、芭蕉の俳句がそれらしい。ははあ。笑いは雑多だけど、上品・中品・下品があるよ。ということらしい。芭蕉が上品、一茶が下品とするとわが輩は下品に括られそう。

 大晦日と言えばベートーヴェンの第九。YouTubeで朝比奈隆指揮、大阪フィルの演奏を聴く。一時間余の熱演。録音なのに感動した。お昼は、夕べの残飯とお節のつまみ食い。スーパーへ、牛乳、チーズ、トマトの買い足しに走る。夜は家族そろって年越しそばをする。サイナラ2019。

 大年の街路をぶるぶる右左 昇龍子

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