「蕪村全集」六絵画・遺墨の「完成期」と「大成期」の作をみる。写真上=「完成期」の作ー右上「叡山図」、右下「松頭富岳図」、左上「富士松林図」、左下「松林富岳図」。下=「大成期」の作ー上「我嵋露頂図」、下「夜色楼台図」。
「蕪村全集」七編著・追善を眺める。パラパラしてオッと目に留まったのが「たまも集」。女流俳人ばかりの句集。当代・前代の著名俳人はじめ尼、人妻、遊女を含む118人の発句449句を四季に分類した。加賀の千代尼が「序」、江戸の田女が「跋」を書いている。安永3年8月の刊。蕪村が編集に携わった句集は12編。この全集に載っているが、女流俳人ばかりの句集編纂とは珍しい。書肆に頼まれて編集したようだ。
去来の奥さん可南の粋な句にも目が留まる。「ゆく春のうしろ姿歟藤の花」。いいねえ。見返り美人を思い起こす。パブロカザルスの「鳥の歌」を聴く。カタロニア地方では鳥が「Peace Peace Peace」と囀りながら飛んでいるという。わが千里では烏が「アホウ アホウ」と謗っているように聞こえるが。
金もなく抜け出よまいか日々日永 昇竜子
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ノーやん
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