花盛り

　雨が降ったり止んだり。午前中部屋に籠り音楽を聴きながら「米朝ばなし」を読む。大阪市内編、大津を過ぎて京の島原ばなしへたどりつく。栞をはさんで昼はざるそば。

　午後、千里コラボの俳句会へ。京大をことし退官なさった花谷清先生がお見えになった。きょうの入選句は、
初蝶や魚籃観音裾引きて　H
赤門の歴史は知らず入学す　E
姉妹病む砂にぽつんと蜆居て T　
耳奥できしむ羽音や春愁　N
争いを止めて桜を見てごらん　S
藍染の阿波よ遍路よ鈴の音よ　S

　愚老句は、今回も入・予選ともなし。落胆はしていない。花の春。花を相手に詠い続けよう。

蜜蜂の羽音猛る花の庭　愚老