曹洞宗大本山・永平寺参りを軸にした青春切符・越前日帰り旅行のスケジュールは娘が詳細に企画してくれた。お陰で快適な家族旅行ができた。行く先々福井の人の親切な「ガイド」を受けプラスアルファのある旅となった。まずは、JR北陸本線今庄駅途中下車して今庄宿の散策(写真上下)。ここは北国街道の玄関口にある宿場まち。カタクリの花の群生地もあるということでぼくの関心はそちらに向いたが地の人に「いまはなにもみられませんよ」といわれた。駅前の旧街道には福井・加賀両藩本陣跡や随行者の泊る脇本陣、一般人用の旅籠跡などがある。まちの語り部という女性やNPOの人がていねいに解説してくれた。終戦後の福井大地震に倒壊を免れたという旅籠跡には大きな梁や柱がのこっていた。その大きさに往時の宿の賑わいぶりを想像した。太い梁は欅とか。
芭蕉は奥の細道の道中、「等栽」という福井の人の家に二晩泊っている。ところが客のための枕がなく隣の普請場から材木の切れ端を拾ってきたそうや(荻原井泉水「奥の細道風景」)。翁は敦賀にも泊っている。「十四日の夕ぐれ、敦賀の津に宿をもとむ」とある。この宿場まちも翁となにか縁がありそうや。「街道浪漫今庄宿2011プレイベント」の歴史講座「松尾芭蕉の奥の細道」ポスターが眼に留まった。静かな街並みにうだつのつくりがあちこち残る。50分足らずの散策だがまちの人の親切にも触れて楽しかった。
語り部の旅籠の土間へ秋の風 愚老
街道に浪漫宿す門の花 同
翁の旅いずこや旅の汗ぬぐう 同
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ノーやん
fm
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