というわけで午前中は出句の推敲で部屋にこもりっきり。窓際のサネトモユリが開花し始めた。胡蝶蘭やヒマワリなどの様子は分からない。お昼はそうめんを湯がき、いつもの作業着から俳人の服装に着替えて恰好つけて句会に臨む。が、気になる育苗ポットの様子などを見て異常のないことを確かめてから。
午後、マンションを出るとすぐ玉蜀黍の花に出会う(写真上)。花はまるで簪のよう。微風にもひらひらきらきら。子どもの頃に見ているはずだがこのとしになってはじめて見る思い。
句会の出席者11人。女性8人男性3人。平均年齢は70代なかごろか。ぼくは寡黙に徹している。姦しき女性の議論にはついていけない。というより分からない。句会のあと、いつもなにかしっくりこない気分が残る。句会に残るべきかどうかを迷う。
帰り道千里セルシーを通ると、元同僚のOさんが講師をしているカルチャーセンターの写真展に目が留まる(写真下)。1fの通路に展示されている。おっ。ガンバってるな。写真は自然と社会のある断面をシャ-プに切り取る。シャッターを切る目線と感性が問われる。現役時代ぼくの写真がO部長に採用されることはまれだった。懐かしい。
尻青き琵琶は酸っぱく甘くあり 愚老
簪のようにきらきら蜀黍の花 同
句会に出句した4句の点数
星空の島唄聞こゆ永良部百合 同 3点
金ピカの吹奏楽や樫若葉 同 2点
田水張る夜はやばやと蛙鳴く 同 1点
蛍見や両手をひろげ踊り出す 同 0点