ノーやん日記パート2

台風6号接近中

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 雨風強し。時々小止み。大型で強い台風六号が高知県安芸市付近に接近中という。その影響で大阪地方も朝から断続的に雨と風。部屋に籠って米朝落語コレクション第四分冊「商売繁盛」を読了す。奇想天外な笑いがぎっしりつまっている。11編のうち特に印象強いのが「しまつの極意」。梅干しでめしを食うのに朝皮を食い昼実をくい夜種をしゃぶるという「しまつ」に対し「そんな贅沢なことしたらいかん」いうて、梅干しを目の前に置いてじいっと睨みながらめしを食う「しまつ」の方法を自慢する。鰻屋が隣にある御仁は匂いを嗅ぎながらめしを食う。さらに上手は鰻屋が「鰻の嗅ぎ代」を隣家に請求する。負けてはならんと硬貨を財布からじゃらじゃらさせてカネの音で対抗する。噺がどんどん転がっていく。おもろさ抜群。

 10時過ぎ小止みになる。パンと牛乳を買いにスーパーへ。「風が強いですね」。ビニ傘をすぼめて。北の空模様を見る。雨雲がとぎれとぎれや(写真上)。ピンクの夾竹桃が鮮やかや(写真下)。坂を下るとトト屋から鰻を焼く匂いが漂ってくる。「う~ん。うまい。ここで昼飯食うてたら病院行きかナ」。

 昼はうなぎやのうてパスタや。冷凍の肉団子と椎茸、ニンニクでええ匂いさす。昼から「井上ひさしの日本語相談」の続きを読む。「ある」と「いる」はどう使い分けるのか。たしかにむかし物語には「むかし、をとこありけり」とか「昔爺さまと婆さまとがありました」という。現代でも井上さんの生まれ故郷山形県南部地方ではマッチを探し見つかると「あ、居だ!マッツがここさ居だ!」と言うそうだし、喫茶店をしている和歌山県人は「○○さんという人はありますか」と客を呼び出していたという。井上さんは「ある」と「いる」の使い分けには三つの原則があるという。

 第一。「いる」は<存在するもので、かつ情意によって、もっといえば、自由意志によって、移動が可能なものに用いる>。第二。「ある」は<非情物に用いられる。別にいえば無条件の存在を示す>。第三。<人や動物が、具体的な、ある場所に一時的に存在していることをあらわすときは「いる」。漠然と有無を問題にするだけなら「ある」を用いることができる>。う~ん。むっつかしいなあ。古びた脳には。さあ頭の体操や。

花がらを摘む手泥跳ね台風来 愚老
台風来ビニ傘窄め麺麭買いに 同
 

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%うれしいwebry%}mikomaiさん、fmさん、ありがとうございます。「○○先生がおっしゃられたように…」式の敬語の誤用や飲み屋で「おあいそ」なんていう主客転倒の誤用もしょっちゅですね。間違いもみんなでやればへ~っちゃらです。
fm
昨日のことですが、日本語を教える資格の検定試験について放送がありました。日本語の敬語を外人に教えるのに難しい。それに、私自身誤った敬語を使っているのではないかと思いました。
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