わがB花壇の明るいナバナやムラサキハナナ、エキシマム、チューリップ、星のようなハナニラにネモフィラ、草かげの灯のようなムスカリたちがようやく満開のソメイヨシノの下で咲き揃ったばかりなのに(写真上)。はかないねえ。
きょうは部屋に籠ってFMラジオでモーツアルトやシューベルト、メンデルスゾーン…を聴きつつ桂米朝師の「米朝ばなし 上方落語地図」を読む。昔よく歩いた土地の話が興味深い。十三は「池田の猪買い」に出てくる地名。その由来は昔の幹線だった淀川の渡船場が京から数えて13番目だったからという。うそやほんまや。
元禄時代、死罪獄門になった暴れん坊大阪五人男の話をネタにした「鰻谷」という落語。この地名の“由来”は…。昔はうなぎをノロノロしてるから「ノロ」とよび、だれも口にしなかったというウソの噺で笑わせる。五人男がもめごとの手内式を“ひしまた”という料理屋でした。酒の肴に「ノロ」の蒲焼が出る。「お内儀、これうまいやないか」。五人男、つぎつぎお替わりをいう。「オナイギ、オナイギ、ウナギ…」。これが“ひしまた”で始まったので魚へんに「日」「四」「又」=鰻。という、アホらしい噺。いまではだれもやらんそうな。うっとおしい日には、こんなおもろい噺が痛みを忘れさせてくれる。
散りそうな窓より案ず花の雨 愚老
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ノーやん
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