一茶の句を4句取り上げてはる。「七番日記」から「いざいなん江戸は涼みもむつかしき」「青空に指で字をかく秋の暮」「仰のけに落ちて鳴けり秋のセミ」、「文化句帳」から「今しがた此世に出し蝉の鳴」。津野海太郎さんの「百歳までの読書術」に、「人はひとりで死ぬのではない。おなじ時代をいっしょに生きた友だちとともに、ひとかたまりになって、順々に、サッサと消えてゆくのだ。現に私たちそうだし、みなさんもかならずそうなる。友だちは大切にしなければ」と言う一節を紹介している。なるほどなあ。蝉といっしょか。われらは。「あの人はまだ生きてはったかな、どうやったかな」と思うこともまま、あるけど。死ぬるはふつう順番やもんな。けど、一茶の場合は、気の毒なことに子にも妻にも次々先立たれ、土蔵の中でひとり淋しく亡くなった。あすはその命日。合掌。昼は、パスタ・カルボナーラ+インゲン豆とシメジ。午後、牛乳を買いに走る。写真は、千里みどりのさんぽみちのイロハモミジとカキモミジ。
柿の実の落つるは順番ぼたぼたと 昇龍子
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ノーやん
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