ノーやん日記パート2

寒さじわじわ身体動かさんと

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 晴れのち曇り。寒さじわじわ。電気カーペットに横になって「俳句世がたり」(小沢信男著)を読み終わる。古今55人の俳句を取り上げてシニカルに世相を語る。月刊誌「みすず」に2010~2016年にかけて連載した短文を新書にしはった。江戸っ子作家。軽いタッチの名文。わが輩より13歳も年長のお方だから90歳を超えていなさる。お元気やなあ。身体も動かさんと、寝ころんで本ばかり読んでたらあかんな。

 一茶の句を4句取り上げてはる。「七番日記」から「いざいなん江戸は涼みもむつかしき」「青空に指で字をかく秋の暮」「仰のけに落ちて鳴けり秋のセミ」、「文化句帳」から「今しがた此世に出し蝉の鳴」。津野海太郎さんの「百歳までの読書術」に、「人はひとりで死ぬのではない。おなじ時代をいっしょに生きた友だちとともに、ひとかたまりになって、順々に、サッサと消えてゆくのだ。現に私たちそうだし、みなさんもかならずそうなる。友だちは大切にしなければ」と言う一節を紹介している。なるほどなあ。蝉といっしょか。われらは。「あの人はまだ生きてはったかな、どうやったかな」と思うこともまま、あるけど。死ぬるはふつう順番やもんな。けど、一茶の場合は、気の毒なことに子にも妻にも次々先立たれ、土蔵の中でひとり淋しく亡くなった。あすはその命日。合掌。昼は、パスタ・カルボナーラ+インゲン豆とシメジ。午後、牛乳を買いに走る。写真は、千里みどりのさんぽみちのイロハモミジとカキモミジ。
          柿の実の落つるは順番ぼたぼたと 昇龍子
          

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}信州信濃の山家から江戸に仕事求めて出た一茶。あちこち修業した思い出が噴き出たのでしょうか。
fm
「いざいなん江戸は涼みもむつかしき」

句の情景とは違うのでしょうが、伯母が東京にいた頃冬の東京は暖かいと思っていました。すでに温暖化された東京だったのかな。
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