壮瞥町に流れる弁景川の中流辺りに位置する黄渓地区。
黄渓は幌別硫黄鉱山の鉱床に位置し、オロフレ峠にも黄渓駐車場と言う景色の良い駐車場があります。
今回の探索は弁景川沿いの弁景温泉ボーリング孔跡の探索になります。
上の資料ではボーリング孔跡は沈殿池(今の幌別硫黄鉱山鉱排水処理場)の下流になります。
この鉱排水処理場に流れる鉱水は幌別硫黄鉱山の第2通洞坑内を流れるAs(ヒ素)等の重金属を含む坑水をオーバーフロー形式で処理を行い、水害を与えない様に中和してから弁景川に流入をしています。
難しい話はさておき、まずは藪こぎスタートです(汗)
一応ピンクテープはあります(汗)
藪を抜けた反対側からは確認しやすいです(笑)
弁景川までひたすら藪漕ぎです(汗)
弁景川と林道の交わる所の写真を撮り忘れました(汗)
今年冬に行った時の写真をあげておきます(汗)
夏でも写真の様にピンクテープがありますので解りやすいです。
弁景川を少し遡行すると
何かの破片が石の間に挟まっていました。
配管でしょうか?
その先にも似たような物が岩の間に挟まっています。
埋設されたホースを見付けました。
いよいよボーリング孔跡が近くなっている証拠ですね。
隣にはレンガみたいな石も落ちてました。
触って見た感じだとゴムチューブですね。
温泉を流していたホースなのでしょうか?
レンガみたいな石を割ってみました。
簡単に割れました(汗)
更に探索を進めると緑色の何かが落ちています。
こ、これはシャンプーですね!
かなり古い花王のメリットですね!
やっぱり温泉が在った証拠です!
花王石鹸株式会社って書いてありますが、花王株式会社になる前の社名ですよね?
昭和50年ぐらいの物かもですね。
GPSの標高と、資料のボーリング孔跡の位置はこの辺りになります。
隈無く探索をしていると、川面に何か浮いています!
ホースですね!
流されずに浮いています。
ホースが出ている岩の所をよく見てみると。
別なホースが突き出ています!
この二本のホースは繋がっていたのでしょうか?
ホースの向きから、この川底から延びている様な気がします。
もしかしたらボーリング孔跡はこの川底に有るのかもしれませんね。
他に探してみましたが、ボロボロのホースが有ったぐらいで他にボーリング孔跡らしき物は有りませんでした。
この弁景温泉ボーリング孔のお湯を弁景温泉や弁景ホテルに利用されていたと言う文献や情報、資料は有りません。
また、黄渓共同浴場との関係も不明です。
ただ、鉱山関係の資料にだけ載っているこの弁景温泉ボーリング孔跡は恐らく観光目的ではなく、鉱山関係の方々が利用する為に掘られたのではないかと。
そして近くの湧水からもAs(ヒ素)が検出していると資料には記載されていますので、温泉としての利用には至らなかったのではないかと推測します。
憶測の結論になりますが、
ここでメリットを使って髪を洗うメリットよりもデメリットの方が大きいと言う事になりますね(笑)