近頃、CPUの処理能力が落ちてきて困っています。
もともとハイスペックでないところに、老化現象が加わってきて、仕事が捗りません。
パソコンなら買い替えできますが、わたし自身となると、たぶんどこにも売っていないでしょう。
昔々、ムーアの法則というものがありました。
もともとは半導体の集積度の向上を表す経験則で、およそ2年で集積度が2倍になる。
それが今ではCPUの性能向上にも使われ、これまた概ねムーアの法則に従うといいます。
ムーアの法則を人工知能の性能向上に当てはめてみる。
すると、どうやら2045年には人間の知能を上回るだろうという人もいます。
チェスに勝ち、将棋に勝ち、当分は勝てないといわれた碁にも勝ち、となれば・・・
これまでのように記憶容量と処理速度という機械性能で勝ったわけではありません。
みずから学習する能力を身につけることによって勝った、というところがポイントです。
つまり、人間がいちいち手取り足取りして教える必要がない。
となれば、自分で次から次へと新しい知識を獲得し、人間には無い知恵や能力を身につけるかも。
人間の脳みそをまるごとデジタルスキャンしてロボットの脳に移植というかインストール。
すでにロボットの身体のパーツはすべて人工臓器でできていて・・・。
シンギュラリティという概念があるそうです。
ある技術が向上して極限状況になると特異点が生じて、そこから先は予測ができなくなる。
ということらしいのですが、人工知能に関しては2045年頃にそれに達するという人もいます。
人間が機械の奴隷になるかもしれないし、悪魔となった機械が人間を滅ぼすかもしれない・・・。
予測できないとなれば、これは科学なのか新宗教なのか単なるジョークなのか。
いずれにしても、今から30年後、わたしはとっくに死んでいるから関係ありません。
でも、もしかするとまだ生き続けているかも・・・もちろん人間としてでなくロボットとして。