五輪たけなわの日々。
競技結果が盛んに報道されるのはいいとして、気になるのがメダルの数の報道です。
ちなみに、これまでの日本のメダル数は金7個、銀4個、銅16個。
子どもの頃、オリンピックは参加することに意義がある、と教わりました。
しかし、現実には国威発揚の場とされ、メダル獲得こそに意義がある!
たぶん、どの国のニュースでも自国のメダル獲得数が報じられているのでしょう。
五輪憲章では、次のように決められているそうです。
IOCや組織委員会は、いかなる国別の世界ランキング表も作成してはならない。
なぜなら、オリンピックの栄誉は、国の栄誉ではなく、アスリート個人の栄誉だから。
これにはナショナリズム否定の意味があります。
でも、憲法や憲章が蔑ろにされるのは運命のようなもの。
メダル数に固執すること自体が、ナショナリズム肯定・・・北朝鮮を笑えないぞ。
音楽に国境はない、と同じく、五輪にも国境はない。
本来はそれが五輪の掲げる理想なのでしょうけれど、まだまだ政治的利用が目立つようです。
それは巨額の利権が伴うからで、4年後の東京五輪の迷走もそれが原因。
とはいえ、個々の選手の活躍には、やはり心躍らされます。
それは人間の体力、精神力の限界に挑戦する姿を見ることができるからでしょう。
国のためでもなくメダルのためでもなく、記録のためにこそ頑張って欲しいものです。