畑の仲間と年齢軸

猫の額ほどの土地で野菜作りを楽しむ同好会。NHKの番組(月刊やさい通信)のスタッフが取材に来た。本音は飲み会。

気候に左右されない農業

2009年08月05日 | 日記
平成21年夏、日照不足や長雨の影響で農作物の不作が心配になってきた。6月にエルニーニョ現象で北半球で偏西風が強まり、太平洋高気圧が張り出してこない。7月は前線に向かって南から湿った空気が流れ込み、九州や中国地方で記録的な大雨となった。8月は北海道や東北で日照不足が予想される。
このように毎年気候に左右される農業の世界に、失業率が過去最高に迫る中での雇用の受け皿として若者が転職してきているが、儲かる農業にするためには長い時間を必要とする。その準備が出来ているのだろうか。東京商工リサーチの調査によると、農業関連法人が8年の間に37も倒産しているという。気候に対応できる農業技術の開発と気候をコントロールできる野菜工場の建設が必要だ。
北海道にある産業技術総合研究所ではいちごやたばこを利用して遺伝子組み換えを行い、医薬製剤の原料を作る研究を行っている。「インタフェロン発現イチゴ」とか「抗体発現タバコ」といったものである。東大農学部では植物の水分補給の実態を研究し、砂漠に強い植物の解析を行っている。レタスの水耕栽培はLEDの光を利用した低コストの設備が実現した。日本からの農産物輸出が世界中に発信できるようになることを願う。<写真はLEDの光を使っての植物育成(スタンレー電気)>