畑の仲間と年齢軸

猫の額ほどの土地で野菜作りを楽しむ同好会。NHKの番組(月刊やさい通信)のスタッフが取材に来た。本音は飲み会。

ベニアカリ

2009年06月28日 | 日記
ジャガイモの種類に「ベニアカリ」がある。外側は淡赤だが中身は白。私の畑ではこれまで「北アカリ」が主であったが、今回挑戦してみた。ジャガバタにして食してみたが、ホクホク感はいいが、味が薄い。コロッケなどの業務用に開発されたもので、煮物には向いていないという。収穫量もいま一つ。
話は変わるが、ジャガイモを短冊形に切って油で揚げたもので生ビールを飲む、最高のつまみだ。ビールに枝豆、ビールにソラマメ・・・うん、それもいいな。ジャガイモを油で揚げた物をフレンチフライという。もともとはベルギー人が好んだものらしいが、ベルギーからの移民がフランス語を話すので、この名がついたという。日本ではポテトフライという。粉にしたジャガイモを成形して揚げたものもあるので要注意。<写真は今年の収穫、約10㎏>

農業の技術開発

2009年06月27日 | 日記
6月26日東大浅野キャンパスにある武田先端知ビル武田ホールで行われたエコデザインに関する講演を聞きに行った。演目の一つ「農業を科学するー植物における水と養分のリアルタイムイメージング」:中西友子東京大学農学生命科学研究科・教授。植物がいつどの肥料(水も含む)をどのくらい吸収しているかをX線や中性子線で観測し、植物の中の水の動きをリアルタイムでとらえ、植物体内で常に大きな水循環があることを示しました。これは過剰施肥を防ごうという研究である。稲の根がどのようにのびていくかを記録した映像や大豆の根の水分像など興味ある研究成果を見ることができた。稲の根が右に左に動きながら延びていく様がよく分かる。植物は水と17種の元素で生きているとのこと。植物は水の環境を整えることにより、収量を大きく伸ばすことができるというのが中西先生の結論であった。
話は変わるが、私は大根の種を蒔くとき、マルチの穴の中央に棒で40センチ程度の穴をあけ、埋め戻してから種を並べる。
大根は細い糸状の根が穴を伝わって深く伸び、それから太りだす。その長さは30センチから50センチにもなる。この方法で種を蒔けば形のいい大根を収穫することができる。お試しあれ。

悪党

2009年06月27日 | 日記
今日の畑のメンバーは元警視庁死体鑑識課勤務のDさん(池袋に25年勤務)と元海上自衛隊のHさん、それにいつものメンバー。
とにかく、悪いことには全く無縁の連中ばかりだ。話題はもっぱら悪党の話。
こんな悪党が社員に居たんでは会社もたまったもんではないだろうね。三菱UFJ証券の44歳の男。会社の顧客情報を売却し、33万円も稼いでいた。ばれなければ、残りの情報を売り捌くつもりでいたのだろう。朝日新聞によると、この男は消費者金融から560万円、キャバクラ通いに使ったという。株式投資の損失が84万円、住宅ローンが数千万円。
千葉では税務署員(31歳)が虚偽の還付申告書を作成して112万円をだまし取った。「消費者金融の返済で生活費が不足していた」という。手口も凝っている。中国人6人が帰国するので、源泉所得税の還付手続きを頼まれたと埼玉や静岡の6税務署に届け出た。この6人は存在せず、すべてでっち上げだったという。
朝日新聞1紙をみただけでもこの手の事件は数多くを載っている。三菱UFJ証券でも、国税庁でもこの種の連中を監視するための制度や組織はあるのだろうが、悪は蔓延るのだろうな?


世間と悶着を起こさないために。

2009年06月17日 | 日記
先日山根基世さんの父親の話を書いたが、作家の高任和夫さんが日経の夕刊に「定年後に人生の目的を探すというのは、言葉の遊戯にすぎない。定年までに探せなかったものが、定年になり暇ができたからといって、探せるわけがない。」とにかく、大いに酒を飲み、煙草を吸い、遊びまくって死ねばいいのである、とさらりーまん生態学のコラムに寄せている。
朝日の夕刊に作家戸井十月さんがユーラシア大陸横断の旅の話を書いている。ポルトガルのロカ岬から東京まで4か月かけてバイクで辿るというのだ。距離にして4万キロ。戸井さんはすでに北米大陸(48歳)、オーストラリア大陸一周、アフリカ大陸縦断、南米大陸縦断を成し遂げている。48年生まれというと、現在61歳。バイクで日本の外に出てから26年間、およそ30万キロを走った。
とにかく、新聞1紙を読んだだけでも、意見は様々、たとえば鳩山総務相の辞任についても「西川社長こそ辞めるべきだ。」(67歳男性)「正義とは聞いて呆れる」(47歳男性)(朝日の朝刊から)と意見が分かれる。写真は三宅島錆ケ島港に早朝着岸した東海汽船のかめりあ丸。雄山の噴火で長期間離島していた島民が戻って来て新たな生活が始まった。人生は思うようにはいかないものだ。

獅子頭01

2009年06月16日 | 日記
最近無性に獅子頭に興味を持った。先日築地の波除神社で行われた獅子祭でも3体の獅子頭が登場した。写真は神田祭の獅子頭だが、事務所の前の神田北乗物町も獅子頭を引いて歩く。とにかく、獅子頭を求めて行脚しよう。
話は変わるが、先日の日経夕刊で山根基世さんという元NHKアナウンサーが父親のことを書いていた。公務員だった父が定年後、何もせず、90歳になった年のお盆の中日、寝床についてそのまま眠るように逝ったと書いている。彼女が言いたかったのは、人間は何もなくてもちゃんと生きていけるということ、老後の支度に焦る気持ちはいらないのではないか、ということだろう。山根さんが今おいくつか知らないが、無為に見える父の人生に教えられたと閉めている。これもひとつの年齢軸か。
これに反して、小生は神輿や山車、獅子頭に興味を持ち、「追っかけっこ」しようと思っている。

築地・波除神社と獅子頭

2009年06月15日 | 日記
築地の埋め立て工事に貢献したお稲荷様が350年を迎え、6月に「つきじ獅子祭」が執り行われた。神社には御本尊の金獅子のほかに、天井大獅子やお歯黒獅子がある。神輿は千貫神輿で、神田宮惣が昭和3年に製作したものだ。
獅子はご存知のように正月には獅子舞が行われる。私の育った町の夏祭りは神輿と子供たちが引く獅子山車で、口をパクパクさせながら、町を練り歩いた。お囃子の太鼓や笛は子どもたちが担当した。今年は大江戸天下祭が行われるが、常連で茨城県石岡市の山車が出る。この山車の先頭を獅子頭が舞う。石岡市に行くと大きな獅子頭の展望台がある公園がある。神田北乗物町も神田祭では獅子頭を引く。


築地の場外市場

2009年06月15日 | 日記
築地市場の場外には4000の店があるという。とにかく、買い物・観光・食事に多くの人が訪れる。すごく古い話だが、京橋電話局に石田さんという、テレックスを立ち上げた技術者がいた。昼時となると、「飯を食いに行こう。」と長靴を履いて出かけた。彼は何時でもダブルの背広を着ている。「この恰好で築地市場に行くと役人に見られるので、いいネタを出してくれるんだ。」という。事実、普段より質のいいネタを出してくれるのかどうか分からなかったが、何度かお付き合いした。厚手の卵焼きを作る店、おでんのタネを山もりしている店、などなど、今でも思い出す。
今や当時の面影は全くなく、素人の客が押し寄せる場所と変わった。上等のマグロを食わせる店が多く、700円のマグロ丼を食べたが、これでも満足できた。

加藤義松さん

2009年06月11日 | 日記
私の野菜作りのマニュアルは加藤義松さんの本をベースにしている。その加藤義松さんが朝日の夕刊(2009.6.11)に登場した。それも「元気丸」の話。焼酎1リットルに唐辛子50から60本。木酢液1リットルににんにく3~4玉を漬ける。これを4リットルの水に20ミリリットルを入れ、噴霧する。私のマニュアルでは焼酎1リットルに唐辛子5分の一、木酢液1リットルににんにくを3分の一。各10ミリリットルを3リットルの水に入れる。
皆さんはデータの違いにお気づきですか。実は、唐辛子とにんにくの量があまりにも少なすぎたので、私は勝手に増量して使っていた。これはまた別のマニュアルの話。トマトやキュウリの支柱は定植する前に立てて置くこと。植えてしまったあとに支柱を立てる例を見かけますが、足で踏み固めた後に支柱を立てるので、差し込むのに苦労します。・・・ということを弁じている著者がいましたが、あなたはどう思いますか。私は苗を定植した後、しばらくは寒冷紗を掛けます。元気づいたところで寒冷紗を外し、支柱を立てます。
このように、本屋には膨大なマニュアルが並んでいますが、内容は様々、それぞれ事情が異なるわけですから素人が混乱しないような文章でまとめて欲しいですね。

農業に企業が参入

2009年06月09日 | グルメ
外食レストランやスーパーが農業に手を出している。産地と店舗を直結すれば、より新鮮な野菜を提供することができる。レタスやトマト、イチゴなどは使っていない倉庫などの設備を利用して水栽培で作っている。太陽光に近い照明を安い電気代で作れるので、これらの水栽培には適している。農家の高齢化が進み、耕作放置地も増えているという。だから企業が進出すべきだ、という短絡はおかしい。やはり、退職してぶらぶらしている人たちが小さな畑でも耕すようになれば、いいのではないか。私が耕している30㎡の畑でさえ、レタス、ほうれん草、ダイコン、トマト、キュウリ、ナス、ニンジン、小松菜、いんげん、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、サトイモ、白菜など、1年間、食べる野菜に事欠かない。そのほかに、じゃがいもやネギもあるわけだから、まず、野菜には不便しない。日本の食料自給率が40%だから、企業に協力してもらえということで、農地法の改正案が国会で審議されている。農地の貸借を自由化し、役員に農業常時従事者を加えることによって、小規模農家の救済にも配慮している。企業の直営農場の拡大はどんなものか。さあ、高齢者のみなさん、皆で自給率を高めよう。採りたての野菜がこんなにおいしい事に気がつけば、誰でもやるようになると思うのだが。

緑のオーナー制度

2009年06月08日 | 日記
1984年、林野庁が「緑のオーナー制度」をスタート、電車の中づりなどで大々的なキャンペーンを実施した。杉やヒノキなどの国有林に1口50万円を出資して国と共同所有し、20~30年後に伐採して得られた販売収益から分配されるという制度だ。この制度で林野庁は500億円を調達したという。満期になっても元本割れはひどく、出資者たちが国家賠償を求めて提訴した。あの時元本割れなどは想像もしなかったほど、森の知名度は高かった。誰もが、参加したくなるほど魅力のある制度だった。最近CO2の問題で緑の重要性が叫ばれている。緑が豊富な時代はそれほど騒がれなかったのに。ところでいま、CO2を地中に埋めてしまおうという研究が進んでいる。地中に埋めてしまおうという発想は放射能物質にも言える。いや、考古学の世界でも掘り起こしたものの、保存に自信がないので再び、埋め戻している。飛鳥板蓋宮(大化の改新が行われた宮殿)の井戸跡が発掘され、しばらく放置されていたが、結局埋め戻された。
え~と、話がそれてしまった。この話はまた後で。