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こんにちわ。
nursmanです。
随分、ご無沙汰になってしまいました。
申し訳ない。
医療業界もこのところシミュレーターを使ったトレーニングをするようになってきた。
人間そっくりの反応をする人形を使ったり、救急の現場を再現してトレーニングしたりしている。
そんな中、患者さんの症状を理解する目的でもそのようなマシンが作られている。
その代表にヤンセンファーマって薬屋さんが開発した「バーチャルハルシネーション」がある。
精神科で働く人ならご存じない人はいないというくらいに有名なマシン。
どんなマシンかと言うと、統合失調症の症状である幻聴などの幻覚を疑似体験するることができるというものだ。
更に昨年、大塚製薬が「バーチャルセデーション」を開発した。
これは、薬による過剰な沈静を疑似体験することが出来ると言うものだ。
これを体験した方の中には、「こんなになるくらいなら、絶対、私、薬を飲まないっ!」「薬なんか絶対に飲んじゃダメだ」って言ってた方もいた。(笑)
体験する時間は、おおよそ5分程度ですが、nursmanも体験してみて、「5分なら絶えられるが、これが数時間とか一生続くとなると相当しんどい」「自殺も考えるかも知れない」と言うのが正直な感想。
処方内容が、直接その人の生活や人生そのものに直結するということがよく分かった。
それから、健常者であればちょっとした段差が過剰な沈静を加えられている方にとっては崖同然であると言うこともよく理解できた。
是非、機会があれば皆さんにも是非、体験してもらいたいと思います。
nursmanは、院内の研修を担当させてもらうことが時折ありまして、そこでいつも言うことがあります。
それは、「医療関係者は、死なない程度に病気やケガをしろ」ということを言います。
それは何故か?
「患者さんの気持ちになって行動しなさい」と言う人がいますが、そんなこと所詮、想像に過ぎない。
患者さんの気持ちになるには患者にならなくては、分からないことが沢山ある。
だから、患者体験は、大変重要だと考えている。
例えば、注射や点滴を一度も受けたことのない人は、その恐怖感や不安感は、リアルに理解することは出来ないでしょうし、理解することが出来なければ、それに配慮することなど絶対に出来ない。
本当に病気やケガをすることがなくても機会があれば、病棟内で車椅子に乗ってみたり、松葉杖で歩行してみたりするとは、大変有効だと思います。
今まで見えなかったものが山ほど見えてくると思います。
ずっと前から考えていることがあって、それは。。。
「採用試験や新人研修で、全員数日間の入院体験をする」
絶対、その病院の質は、飛躍的に向上すると思います。
なぜならば、患者の視点でなければ見えないものをすべて見ることが出来るからです。
今まで見えなかったものが全て見えるわけですから、様々な改善も進むことでしょう。
精神科でしたら、拘束や隔離の体験は必須です。
ほとんどの人が体験したことがありませんから、絶対に必要だと思います。
行動制限そのものは、どのくらい苦痛なのか。
隔離中、拘束中の人は、何を期待しているのか。
隔離室そのものの構造に問題はないだろうか。
驚くほど多くの情報がレポートされるに違いありません。
これが続けて改善に繋がることでしょう。
いつも最後まで読んで下さいまして、ありがとうございます。
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