「ばーちゃん、『お盆』ってなに?」
「え~?どうしたの?」
「じいちゃんが最近ずっとおうちにいるでしょ?それは『南の別荘の方の海がずっとお天気悪くって、大好きなお魚釣りができないから、おうちにいるんだよ。お盆で帰ってきたんじゃないからね』って言ってたから」
「あら、じいちゃんおうちに帰ってたんだ・・・。全く気がつかなかった。そりゃ悪いことしちゃったわね。お水昨日も変えてなかったわ><。テヘ^^お掃除してお花替えなくっちゃね。」
「で、おぼんってなに?。」
「お盆は、年に一回地獄の釜の蓋のあく日。亡くなった人が、残った家族にお迎えしてもらって、魂がおうちに帰ってくるっていう仏教っていう宗教の人のお祭り」
「おうちはお迎えしなかったじゃない?」
「おうちは宗教がないの。
じいちゃんが死ぬ前に、『仏教だと、死んでからもず~~~~~~っと修行をしなくちゃいけないし、仏教は信じてないから、宗教なしで送ってね。』って言われてたの。
本当は釣りに行ってた沼か湖に散骨してほしいって言われてたんだけど、なかなかいろんなきまりごとがあって、おかーさんに頼みにくかったんで、お友達の紹介でお寺に預けちゃったの。お寺にお骨は預けてあっても仏教じゃないから「成仏」しなくって、にゃんと一緒で好きな時いつでもピュッてどこにでも行けるし、すぐ帰ってこられるんでしょうね。」
「じーちゃん、にゃんとはお話しするけど、ばーちゃんとはお話ししないよね?どうして?」
「にゃんみたいな背後霊じゃないからじゃない?」
「え?じいちゃんも背後霊だよ」
「そなの?ああ、旅行のときそんなこといってたわね^^。
う~~~。それは・・・きっとばーちゃんがあんまりじいちゃんのこと思い出してあげないからかも><。
でもね、じいちゃんとは夢の中でお話しするのよ^^。だからきっといっつもはあんまり話しかけないんでしょ。」
ばーちゃんなんか苦し紛れの言訳言ってるみたいへへへ。
うちのお参りするところ。じいちゃんは菊のおはな。にゃんはばら^^。