らくちんだにゃ

夕方になってやっとばーちゃんお薬をもらいに行くことにしたって。
ばーちゃんの手提げからお顔を出してきょろきょろ。
昨日と同じ道で左に行き、昨日のびよーいんを通り過ぎた所で、あ、にゃんこ＾＾。

帰りににゃんこ見ようねってお約束して、元気を注入していそいそ。
ばーちゃん頑張れ。

途中のおやすみなしで、お店屋さんにたどりついたけど、お薬やさんで、「15分ほどかかります」って言われて、
「じゃあ、先にお買い物してきます」
そう言って、引換券をもらったのに、ばーちゃんったら立ち上がらない？？

（にゃん、ちょっとまってね・・・まだあんよが歩きたくないって言ってるから・・・）
にゃんに内緒話のこそこそ声で教えてくれたけど、しゃーないからまっているよ＞＜

どっこいしょ、でやっとお買い物を始めたけれど、今日はお菓子でなく、これから値上がりしちゃって困りそうなお野菜や缶詰みたいな保存食ばかり。
重くなっちゃ歩けないからって、じっくり選んで、でも昔のにゃんより重そう＞＜；

運がいいのか悪いのか、お薬やさんがお薬揃わなくって、また後で受け取りに来なくっちゃいけないんだって・・・
でも、お荷物が多いからばーちゃんラッキーだって。

そんなわけでやっとにゃんこのところへ。
でも、、にゃんこがいな～～い！。
ショーケースの奥に曲がっていくと、2匹だけねんねしていた。

「これ、にゃんの小さい時にそっくりね！」
にゃん、自分の小さい時なんて覚えてないもん・・・
「写真撮りたいね。」
ばーちゃんそう言うと、そばの店員さんに聞いてみた。
「どうぞ」

やった～～
ショウケースにスマホ押し付けてお写真ゲット＾＾

さあ、冷凍食品が解けないうちに、すたこらサッサでおうちに帰らないと＾＾

寄り道

「にゃん、お薬貰いに行くよ。どこにいるの？」
にゃん、今日はばーちゃんもうお出かけしないと思って、ベッドの下の段ボールのお城でねんねしてたけど、
「待って～～。行く行く～～」

ばーちゃんぐちゃぐちゃ頭が気に入らなくって、深くかぶれるおぼーし被ってマスクして、誰だかわかんない格好でいつもと反対の左に曲がってった。
「どこいくの？」
「お薬貰いに大きいスーパーに」
「あっちからいかないの？」
「あっちはおひさまでると、お顔あっちっちでしょ＾＾」

そなんだ。そういえばこっちの道はお背ながポカポカかもしれない。

ちょっとしか行かないうちに、ばーちゃん「あ！」
え？また気が変わって帰っちゃうの？そんなのやだにゃって思ったら、
近くのおうちに入ってっちゃった。

『ピンポ～ンピンポ～～ン』
そしてばーちゃんよりお年よりの人が出てきて、「あら、お久しぶり」

ここ、薬やさん？にゃんこのいる、大きいお店に行くんじゃじゃないの？

ばーちゃんおぼーしとカーディガン脱いで、大きな鏡の前のお椅子にちんまり。
にゃん、なんだかわからないからお背なから飛び降りて窓の傍のお椅子にチョコン。

ばーちゃんとおばーさんがお話ししながらばーちゃんの髪の毛チョッキンナ始めた。

そうか、そういえば最近髪の毛がうっとうしいって怒ってたにゃ。
この前もこっちの道で来た時に、ここのおうちのドア開けようと思ってもあかなくってお留守。
その前もやっぱりお窓から呼んでも出てこない。
そんなことが続いていたっけニャ＾＾

チョキチョキチョキチョキ。
退屈でつまんなくって、うろうろ始めたら、あんよにちょん切った毛が付きそうで嫌だし、眠くなっちゃったので手提げに潜り込んで、今日も途中でねんね。
で、お出かけは今日も途中でジ・エンド＾＾

付き添い

ばーちゃんの病院について行った。
この前のあんよのお医者さんじゃなくて、お車で送ってもらう遠くのちょっと大きいお医者さんだにゃ。

おとーさんとおかーさんは送った足でお買い物。
「にゃん、どっちにいく？」
もちろんばーちゃんのおいしゃさんだにゃ＾＾。
「今日は何にもないよ。お話と、血圧測定とお胸トントンだけ。」

でも、初めてのびょーいんって見てみたかったから、ばーちゃんのお背なにくっついたまま。おかーさんにバイバイ＾＾。

車を降りると、入り口でおねーさんが、お早うのご挨拶をしながらおてて消毒のスプレー押してくれたので、にゃんも一緒におてて出してみた＾＾
冷たくてすうすう面白い＾＾

受け付けは割と混んでいて、「三蜜」を避けようとするのが大変。
ばーちゃんは予約だったので、すんなりお二階へ。
きょろきょろしながら首を伸ばして周りを見回すと、皆マスクをしているオジーちゃんやオバーちゃんばっかり。

「病院だもの。病気の人が見てもらいに来るところだから、どうしてもお年寄りが多いのよ。」
じゃあばあちゃんもびょうきなんだ・・・
「そうよ。あんよのお医者さんもそうだけど、普通に暮らしていても、イテテの場所があったり、苦しかったりすれば、よくなりたいでしょ？
にゃんだって死ぬ前は、苦しかったり痛かったと思ったから、お医者さんに連れてったんだもの。」

そだね。お薬飲んだり、お注射すると、なんだか楽になったもんにゃ。

でも、ここはあんよのお医者さんより待たされるので、にゃん飽きちゃって、ばーちゃんの手提げに潜り込んでねんねしちゃったよ。
役立たずの付き添いだったにゃ＞＜

みょうが獲り

パラパラ雨が降り始めたお庭で、ばーちゃんがしきりに生えている草の根元をかき分けている。

「ばーちゃんなにさがしているの？」
「梅雨の時期になるとみょうがの花が咲くの。そうめんに散らすと美味しいから、これから来るお友達に分けてあげるの」

「探し物は得意だにゃ、どういうの？」
ばーちゃんの手元には先っぽのとんがったつやつや茶色のふとったのがいくつかにぎられていたにゃ。
にゃん、葉っぱのさきっぽについていると思ったので、つぼみのようなものを探して、ばーちゃんの頭の上から見渡してもひとつもみっからにゃ～～い。

「にゃん、根元にくっついて生えてるのよ。下に降りてのぞかなくっちゃ＾＾」
エ～～。下はびしょびしょだし、葉っぱも濡れているから、にゃん探すのやめた！
「なーんだ。やらないの？。でも、ここらはもうないみたい。お・し・ま・い＾＾」

ちょーどお友達のおばさんが来たので、にゃん一足先にお部屋に戻って、さっさとお二階に退散。どーせながながおしゃべりがはじまるんでしょ＾＾

おるすばん

晴れたり曇ったり、急に雨がぱらぱら・・・
変なお天気で、お空を眺めてため息のばーちゃん。

朝、少し青空で今日は大丈夫かな？っていう感じのお天気だった時、ばーちゃんが
「にゃん、今日はどこにいこうか？」
そういうふうに聞いてくれたんだよ。

にゃん、急いでどこにしようか考えたんだけど、急には考えつかなくって・・・
で、思いついたのがばーちゃんがよくじーちゃんとお出かけしていた『外食』
ねえ、お外に食べに行こう。にゃん、『外食』したことないもん。

「え～～～～？だめよ。じーちゃん死んじゃってからでも、ばーちゃん一人でどこかに食べに入れないんだもん・・・」
「そんなぁ・・・にゃん、一度行ってみたかったのに・・・」

そうこう言い合っているうちに、おとーさんとおかーさんがお出かけすることに。
「お荷物が届くからお留守番お願いね」

ちぇっ。やっと外食ってなんだかわかると思ったのに・・・
おじゃんじゃないか。
そんなわけでにゃんもばーちゃんとおるすばん。

ちゃんちゃん。