「ばーちゃん来て来て!」
「ん?どしたの?」
「お庭にあるおかーさんの玉ねぎに、つぼみが出来た!」
「おかーさんの玉ねぎ?おかーさんは玉ねぎ育てていないわよ?」
ばーちゃんのんびりベランダから見下ろして、そういったきりお窓閉めちゃった><。
にゃん、ばーちゃんに信じてもらいたくって、お二階のガラス戸に突進してちゅるりと中に入ると、テレビでドラマを見ていたばーちゃんの首元にお手々のお豆をペトッ!。
「キャッ。ツメタ~い!やめてよ!。」
「ねえ、お庭に出て、みてみてよ。たま君とおんなじ葉っぱの所にちっちゃなつぼみがあるから・・・」
「まあ、そなの?ドラマ中だけど、ではみてみましょうか^^。」
ばーちゃんスマホをもって、とことこ階段を下りて、お庭に出て来て、にゃんが待っていたたまちゃんのそばに来て、
「ああ、おかーさんの小葱ちゃんね。ほんと。ちっちゃくって可愛いネギボーズが出来てるのね^^。」
「つぼみじゃないの?ぼーずなの?」
「蕾なんだけど、お花が、ちいっちゃい小花の塊でまん丸くなるから、《葱坊主》って言われているの。かわいいのよ^^」
「ねえ、たまちゃんズはお花本当に咲かないの」
「う~~ん。本当は同じようなお花が咲くんだけど、その前に掘り起こしちゃって干して食べちゃうから、あんまりお花は見たことないのね。」
「え~~たべちゃうの?にゃんのおともだちなのに?><」
「・・・この鉢では食べられるような玉ねぎはできないと思う。あくまでお楽しみの観賞用かな?。
もし、予想以上に大きく育ったら、ばーちゃん『新たまサラダカツブシのせ』で、食べちゃうかも^^。」
じゃあ、にゃんがあんまり大きくならないようにお祈りしちゃうから><・・・ JL