大学時代、サークルの「会計」をしていたことがある。
昔のことで、詳細は忘れたが。
確か、ゆうちょの口座がありつつ、小口現金を「部費専用の財布」に、いつも持っていた。
当時の学生が普段持ち歩くには、やや多い金額だったため。
自分の財布の現金は控えめにして。
何か払うとき、部費の財布から、一時的に借りたり。
もちろん、部員から、「これこれの金をください」と言われたら、領収証とひきかえに渡す。
(なんか、うすーい記憶だけど…。大学から補助みたいなの、出てたのかしら???
大学に報告を出す日、みたいなのが、年に一度あって、どんなおおごとかと思ったら、
「あ、そんなに領収書ちゃんとあるの? じゃ、大丈夫だよ」
と、文化部をまとめてた上級生から言われたような…。
領収証なしで出金するなんて、わけがわかんねえ、と、当時思った……)
平日はほぼ毎晩、自分の部屋で、その部費の財布の中身を、ジャラジャラっと机の上に出し、借りた分を精算し、残高を確認していた。
まともに、ちゃんとやっていたわけで、自分としては、なんとも思っていなかったのだが…。
ある晩、母もいた茶の間で、父が、たまりかねたように言った。
「おまえといると、守銭奴と暮らしているようだ!」
「え?」
「毎晩毎晩、ジャラジャラっ!て、小銭を数える音が聞こえる」
「あ」
(いや、別に、責められるようにことはしてなかったんだけどね…)
昔のことで、詳細は思い出せないが。
たしか…それ以来、布の上とか、ジャラジャラ音がおさえられるように、工夫したような…。
やってたことは、至極、まともだったのだが…。
…という、ただの思い出話だ。
その父も、亡くなって、昨日で4年。
昨日、お墓には行きました。
その旨、弟に報告のLINEしたら、命日だと忘れていたと返事が。
夜、仏壇を拝みに来た。
いいのよ、生きている人たちは、そうして、忘れていくのよ…。
従姉妹から、メールも、もらった。
覚えていたのは伯母・90代だと思うけど…最近、伯母さんからメールが来ない。
ちょっと心配。
友達もみんな先に亡くなってしまった伯母の寂しさを思うと、心配…。