NHK BS「流行感冒」
とっくに、放送日4/10に、録画をおっかけ再生で見たが…。
見てるテレビが多すぎて、記事を書く時間がないっ。
志賀直哉 原作。
これ、読んでないな。
だいたい教科書に載るような作家の作品は読んでない自信があるっ。
と、思っていたのに。
ドラマを見てるうちに、あれ、読んだ???
似たような違うのを読んだ???
ま、まあ、いい。
約100年前の大正七年。スペイン風邪に襲われた日本。
幼い娘の命と健康に神経質な主人公の作家・本木雅弘が…。
という話。
原作を確認しないと、ドラマがどこまで原作通りか、わからないが。
行きつけの焼鳥屋へ行った、作家と新聞社担当者。
「死ぬときは死ぬんだ」
みたいなことを言ってた焼鳥屋の大将が、カフェの女将がせき込みながら入ってくると、一転、女将を追い出し、
「…店を守らなきゃならないし…」
役に立つのか立たないのか、不明なマスクをつける人々。
マスクをつけるよう、通行人に注意する警官。
今、見る価値のあるドラマだけど。
3/27にBS4Kで放送、4/10にBSで放送…。
いずれ、地上波で流すのだろうが…。
ひとつのドラマを、複数チャンネルで使いまわすNHK!
確かに、受信料の言い訳は難しい。
スクランブル放送にしなさいっ。
ところで。
亡母は昭和ヒトケタ生まれだったので、よもや、大正の暮らしを聞いたことはないのだが。
かまども風呂も薪でたく、家電のない時代。
戦後までは、一般人の暮らしはあまり変化なかったのか、「聞いたことのある、なつかしい感じ」がする。
当時の東京郊外・ど田舎に暮らす主人公一家は、女中二人を住み込みで雇っている。
近隣の農家の娘だ。
主人と使用人。
夕食は、女中たちは次の間ながら、ともに食事をしているが、「主と使用人」ではある。
自走式掃除機など、ない時代。
主人公の妻(安藤サクラ・意外と着物に慣れてない…?)、も家事を指揮し、携わりつつ、女中ふたりは必要なマンパワー。
ふたりは、日々、当然のように、たきぎを取りに行き、炊事・洗濯・掃除、風呂焚き…。
あたりは田畑。
秋、今年も旅芸人の一座がやってきた。
主人公は、流行感冒を恐れ、「絶対に、芝居に行くな」と女中たちに命ずるのだが…。
まったく娯楽のない時代、芝居一座の魅力の強烈さが、すごい。
芝居好きの女中が、その夜、薪を取りにいくと称して、姿を消し、深夜、帰宅する。
「芝居に行ったんだな!?」
「行きません」
主人公の妻は、言い分を認めるが、
「嫁入り前のあなたを預かっている責任がありますっ!」
と、夜中の外出を叱る。
疑いにかられる主人公。
やめて実家に帰るという女中を、母親が連れ帰ろうとし、妻が止める。
「こんな、小さな村で、不手際をしてやめさせられるなんて、ずっと何か言われるでしょう。わたしたちだって、心のせまい者と思われて、恥ずかしくて、外も歩けません!」
妻の説得に、女中は、主人公宅で働き続けることになり。
そして…。
うっかり、よくある読書感想文、感想のはずが、あらすじ書いてる状態になってしまった…。
でも、書きながら、味わってみたくて…。
一度、原作、読んでみようかな…。
NHKは、絶対、スクランブル放送にして、「番宣」は無料で流しなさいっ。