某日。
スーパーのレジに並んだワタシは…。
すぐそばの床に、ハンカチが落ちているのに気付いた。
もう踏まれていたのか、汚れている…。
高齢の客も多く、踏んで滑ったら危ないと思い、つまみあげ、レジの順番が来たとき、
「これ、落とし物」
と、レジ係の人に渡した。
「あ…」
お礼を言われ、受け取ってもらえたが、レジ係さんの戸惑う顔…。
…。
このコロナ禍。
レジ係さんもワタシも、余分に手を汚すことはなかった。
靴をはいた足で、どこか端っこに押しやっておけばよかった…と、思う…。
よかれと思い、余計なことをしてしまうと、歳を感じる…。
『レジに長蛇の列「ゆっくりでいいよ、大丈夫。あなたは悪くないからね」その言葉に泣いた』
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