竹の塚
東京都足立区竹の塚(たけのつか)。
「竹の塚」と呼ばれる地域は古来からの「竹塚村」の領域ではなく、
(昔は「の」が入っていませんでした)
住居表示(1966年11月施行)によって生まれた街です。
新しい都市開発で鉄道の駅と同名が便利さをイメージされることから、
竹の塚とは大きな街となりました。
(それまでは小さい村でした。)
現在では東武伊勢崎線の中でも乗降客において、北千住と一、二を争う程です。
ウォーキングコース
竹ノ塚駅 → 元淵江公園 → 保木間せせらぎの道 → 竹の塚彫刻の道 →
竹塚神社 → 図書館前通り → 赤山道 → 竹ノ塚駅
※距離 4.38km
※赤字は今回歩く所です。
※歩く場所の地図はこちら。(Googleの地図です。)
ウォーキング開始!
3.竹の塚彫刻の道
元淵江公園を出て、「せせらぎの道」を歩きます。
この道案内の所まで来たら、右に曲がります。
その道はまっすぐ行くと江戸時代から交通の要所であった増田橋に出ます。
日光街道の交差点(竹の塚3丁目)から2つ目の信号の所で右に曲がります。
「竹の塚彫刻の道」です。
ここには足立区まちづくり公社の野外彫刻が並ぶストリートです。
ウォーキングをしながら芸術に触れることができるなんて、なんて素敵でしょう。
作品を紹介したいと思います。
『自我―その確立』(1992年) 桑名良知
作者の言葉
コレハナンダ アタマノナカデシッテイルモノトムスビツケヨウトナンカシナイデネ
ワタシハワタシナノデスカラ
『創造の箱』(1992年) 斎藤史門
作者の言葉
箱の中に箱を重ね合わすことで、一つの形態を創る。
箱に内在された空間は、観る側にとって想像力をかきたてる。
『地殻より』(1992年) 岡本敦生
作者の言葉
「これは何ですか? 何を表わしていますか?」と質問されることがある。
正直なところ「私にもよく分からないんです。
でも私の心の底で欲している物が、出てくる様な気がするんです。」
『空を眺めながら』(1992年) 柏木昌
作者の言葉
何かゆったりとした、ノビノビした、安らいだ物。
そしてホノボノとした感じの物にしたい。
『泉』(1991年) 小泉俊己
作者の言葉
自然の大きな流れを表現したいと思っている。
水はその流れの象徴的存在である。水は世界を常に循環し、時間を記憶する。
そして、我々生命体は、水と共に生き、その循環の一部として世界に組み込まれていくのである。
『石の風』(1991年) 堀内健二
作者の言葉
太古より吹く風は今だやまず 大陸を繋ぎ 海を渡り 宇宙に舞う
石を撃ち 塵を払い 新たな生命を呼び醒ます
風は石となって 永劫の彼方へ 吹いてゆく
『Chimney(煙突)』(1991年) 島 剛
作者の言葉
木材で組み立てた細長い筒を立て、下からバーナーの火を通してみました。
炎が内側を焼き拡げながら上昇する光景は、あたかも煙突を想わせます。
この作品は、この内側を型取ったもので、まさに火と煙の彫刻なのです。
竹の塚に来たら、ぜひウォーキングしたい場所です。
足立区まちづくり公社の野外彫刻についての記事
2011年10月10日の記事 : 足立区の野外彫刻
上記の公社と野外彫刻についての説明があります。
お世話になった本
- 『竹の塚 今昔物語』 菊池隆夫 著
- 『ブックレット 足立風土記 9 淵江地区』 足立区教育委員会
次回は竹の塚の商店街を歩きます。≫