いたがき本店
アメリカのドラマを見ていると、時々感心することがあります。
登場人物がピンチに陥っている時、仲間が励ますために言う冗句。
思わず、ニコッと笑って場が和み、程よく力が抜け、局面に集中するのです。
ユーモアのセンスがない私、感嘆しております。
先日も、つくづく自分にはセンスがない、と思いました。
仙台市宮城野区(宮城県)にある「いたがき本店」。
平成24年3月にリニューアルオープンした果物屋さんです。
広い店内にはカフェスペースがあり、
フルーツをたっぷり使用したケーキやパフェなどのデザートをいただくことができます。
ショーケースの「フルーツロールケーキ」(350円)に魅せられ、私もカフェで休憩することにしました。
コーヒーとセットで650円也。
フルーツの美しさにだけでなく、いい感じのスポンジに見惚れていた時、
なんと、地震が起きました。
店内は一斉に動きを止め、皆さん、地震の揺れがこの後どうなるか見守っていたように思います。
私もこういう時は何かすることがあるのか、揺れを見守りながら考えておりました。
すると、隣の席のきれいなご婦人が話しかけてきました。
私、どういう訳か、地震の時もよく声をかけられます。
大震災を経験すれば、不安を覚えるのは当然。
なんとか、元気になってもらいたいと、二言、三言言ってみましたが、
あまり気の利いたことは言えませんでした。
こういう時、アメリカ人のユーモアのセンスが羨ましくなります。
そんなことを考えていたものですから、気がついたら、
「フルーツロールケーキ」は皿の上から姿を消しておりました。
ガチョーン(涙)。
いつの間にか完食しておりました。
もしかしたら、隣席のご婦人は、私を気にかけて声をかけて下さったのかも。
(ありがとうございます。)
何ものっかっていない皿を見ながら、少し地震に動揺した自分に気がつくのでした。
ああ、これは、またぜひ、いたがき本店さんに伺わなくては!
次回はゆっくり味わいたいと思います。
いたがき本店公式HP:http://www.itagaki-jp.com/shop/01/