宮城県亘理町逢隈エリアの散策レポート(2017年5月9日実施) 後編
ウォーキング開始!
3.おおくま花畑
三十三間堂官衙遺跡の見学を終えると、ひとまず逢隈駅に戻ります。
県道52号(亘理村田線)に出たいのですが、椿山から直行できる道がないように思われました。
田園風景の広がる道をテクテク歩き、阿武隈川を目指します。
阿武隈川の土手を期待に胸を膨らませながら上ると、風光明媚な景色が広がります。
さて、お目当ての「おおくま花畑」を探します。看板があるのですぐ分かります。
そして「クリムゾンクローバー」は・・・・!?
んんんんんん!?真っ赤な絨毯を敷いたような様子をイメージしていた私、完全に拍子抜けいたしました。(写真右)
もしかして見頃を逃してしまったのか。急いで土手を駆け下ります。
いえいえ、違います。
クリムゾンクローバーは遠く高い所から観賞するのではなく、
近い所から、しかも低い位置で観賞する植物なのです。
お花はまるでイチゴのよう。企業によっては「ストロベリートーチ」と呼んでいます。
葉は閉じているものが多く、小さいです。
鉄橋と共に写真を1枚。
綺麗ではないですか!来た甲斐がありました!!(喜)
4.田沢磨崖仏(岩地蔵)
クリムゾンクローバーをじっくり観賞すると、阿武隈川沿いに歩きます。(上流の方へ)
河川敷をちょっと行った所に地元では「岩地蔵」と呼んでいる磨崖仏があるのです。
横浜の金沢区に住んでいた時に、初めて磨崖仏を見て以来、ちょっとばかし磨崖仏に興味があり、
ぜひ、宮城の磨崖仏も拝見しておこうと思いました。
磨崖仏とは自然の岩壁に彫刻された仏像のことをいいます。日本にもあるのですね。
この辺りには、中世の時代、「稲葉の渡し」があったと言われ、阿武隈川を渡る重要な地点でした。
磨崖仏は川を安全に渡れるようにと作られたものなのかもしれません。
左甚五郎が船を待つ間に彫ったとか、飛騨の匠の作であるなどの言い伝えがあるそうです。
(こちらの磨崖仏は鎌倉時代後期のものと考えられるため、眠り猫の左甚五郎の作とは言えないでしょうね。)
5.おおくまふれあいセンターへ
磨崖仏を拝見すると、ゆっくり休憩できる所を求めて国道6号に向かいます。
国道沿いに飲食店などが集中しているのです。
来た道とは違う道で向かいます。
田沢磨崖仏のそばにある揚水機場(写真右)。本当に「岩地蔵」と呼ばれているのですね。
実は、それぞれの見学スポット間はかなり離れており、結構長い間、歩かなければなりません。
(その道程については、端折っております。)
県道亘理村田線沿いには「セキスイハイム」の工場があり、見学ができるようです。
行く前に知っていれば、もっと早く出発しておりましたものを。
知らなかったので、時間がなく、泣く泣く前を通り過ぎました。
静かな住宅街を行くと、「おおくまふれあいセンター」があります。
こちらは、亘理の生産者が収穫した野菜・果物・加工品、その他焼き立てのパン・ソフトクリームを販売する
産直施設です。
お手洗いや、イートイン・スペースもあるので大変助かります。
ヘロヘロ状態で到着した私、早速パンを買い、テーブル席でいただきました。
チーズカレーパン、おいしかったなぁ。
また、お土産に「夢みる乙女」(イチゴワイン)を買いました。こちらについては前記事をご参照ください。
少し疲れが取れると、帰路につくこととしました。
その前に、道向かいにある「菓子処 作間屋支店」さんに立ち寄り、お土産・その2を買いました。
買ったのはこちら、「いちごの悠里」(130円)。
地元で収穫されたイチゴを使ったジャムが入っているお菓子です。
皮は白あんと同じ柔らかさで口どけよく、イチゴの香りと酸味を強調しています。
このイチゴジャムの量にして、この香りの強さ。
亘理の銘菓にふさわしい良いお菓子だと思います。おいしかったです。
この後、テクテク歩いていたら、帰りの電車がやってきたため、私、猛ダッシュで駅に向かったのでした。
今回の散策も楽しかったです。(喜)
(どんどんマニアックになっていってるような気がする…)
散策マップ
このエリアは飲食店やコンビニがあまりありませんので、
レジャーシートやおやつ、水筒などを用意して行かれると良いと思います。
田沢磨崖仏方面はお手洗いがありませんので、ご注意ください。
また、砂利道を歩くことが多いので、スニーカーや運動靴等でお出かけください。
参考資料
- 亘理町文化財マップ
- サカタのタネ公式HP「ストロベリートーチ」
- 田沢磨崖仏の説明板
- 伊達なわたり旅 まるごとコレクション 平成28年度版
つづく